ゲームを殺ろう! | ナノ

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・・・ふーん。
ふむふむ、なるほどなるほど。



「なにそれ、すげぇじゃん。つーか、楽しそ〜」

「だよね! 原ちゃんならそう言うと思ったよ!」

「うん、俺もキラならそう言ってくれると思ってた」

「お前等なぁ…」

「だってゲームなんでしょ? なら別にいいじゃん」



虹村さんの説明は、こうだ。


バトルロワイヤルをするのは、確かなんだけど。最新のゲーム機で意識だけを送り込むとかなんとかで、死んでも死なないらしい。

つまりは、ゲーム。

死んだらゲームオーバーで意識が戻って、終了ってなるだけで特になにもなくて、その後は他の生きてる人の様子を観戦するんだって。

しかも、まさかのチーム戦らしい。まぁ、個人戦だったらわたしは真っ先に花宮をぶっ殺しに行くけどね!

賞金欲しいけど無理なのわかってるし、花宮をぶっ殺ろせたらそれでいいと思っている。


しかもチームリーダーは、既に決まってて(虹村さんの独断)、チームは7チーム。

それで、他の人がクジを引いてチーム分けをする感じなんだって。



「これさ、リアル友情破壊ゲーだよねん」

「俺等は、パラノイアとかしてるし今更だろう」

「むしろ、ゲームの中とは言え人殺せって無理だろ…」

「ザキってば、マジチキン! むしろ、殺さなきゃ殺されるんだから殺れよ!」

「うん、さすがのキラだった。躊躇いもなく殺れよ! とか普通の女の子は言わないよね」



いつから、わたしが普通の女の子だと錯覚していた? ていうかね、普通の女の子が霧崎バスケ部のマネージャーなんてやるわけないじゃん。

そんな訳のわからない会話をしながらも、クジを引きにいく訳だけど。

ちなみに花宮は、リーダーに抜擢されたのでいない。



「なんかキラが敵だったら、即行で殺されそうなんだけど」

「うん、任せて! とりあえず、霧崎は全力で潰しに行くから!」

「俺、キラが怖い」

「ザキとか1発で殺れそうだよね! てか、勝手に死んでそう」

「ザキなら有り得るな」

「そう言う古ちゃんは、手強そうだよねぇ〜」



そんな事を言いながらみんなでクジを引くが、中身を見せて貰えなかった。ちょ、クジの意味!

そして全員がクジを引き終わり、虹村さんが加える様に説明をしていく。

ていうか、なんだかんだでみんな参加するんだね! まぁ、虹村さんが強制参加って言ってたからかもしれないけど。




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