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そしてまたしても場面は変わり、支給武器を回収したがる灰崎とその灰崎を止めている花宮だ。
「今、支給武器なんか取りに行ったら確実に待ち伏せに合う。それに武器なら十分にあるだろうが」
「俺は、新武器が気になるんだっつーの」
「どうせロケランとか爆弾とかだろ」
「ロケランとか欲しいじゃねぇか!」
「あぁ? 要らねぇよバァカ。派手なだけでまともに当てられるかも怪しいだろ」
余り相性が良いとも言い難い2人だが、なんだかんだで言うことを聞く灰崎と、上手いこと灰崎の機嫌を損ねずに使う花宮。
ある意味では、いいコンビなのかも知れない。
そしてガチャガチャとアサルトライフルを弄くりながら歩く灰崎に最低限ではあるが周りを警戒する花宮。
「ダイキは、ちゃんとやってんのか? 全然連絡来ねぇじゃん」
「あぁ? なんなら確認…って、伊月殺られてんじゃねぇか」
「へぇ、瀬戸と合流出来なかったのか」
「チッ…まぁ、健太郎なら大丈夫だろ。それに青峰の丸印もちゃんと動いてるから心配ねぇよ」
「は? 心配とかじゃねぇし。あっち方が楽しそうだからダイキが失敗したら俺が行こうと思ってよ」
「適役はあいつだ。テメェは、他のチームの数を減らす事だけを考えろ」
「へいへい」
そして花宮と灰崎は、支給武器には目もくれずに歩を進めていく。
そして暫く歩いていると青峰からの連絡が入り、花宮と灰崎は別れて行動を開始する。
花宮は青峰の元へ向かい、灰崎は先程も言った通りに数を減らす為に花宮からある程度の武器を受け取るとウキウキ気分で去っていった。
そして花宮は、伊月と合流し損ねた瀬戸へと連絡をしながら青峰の元へ急いで向かっていた。
「"はいはい、どうせ待機してろって言うんだろ?"」
「あぁ。青峰がやっと見付けたらしいから俺は、そこに向かってる」
「"灰崎は?"」
「適当に敵減らす様に言っといた。あいつならいい仕事すんだろ」
「"ふーん。なら俺も待機がてらに数減らしとくよ"」
「別に構わねぇがヘマすんなよ」
「"キラ以外ならなんとかなるよ。原、ザキ、古橋の行動ならなんとなく読めるし"」
「まぁ、なんかあれば連絡しろ」
「"ん、わかったよ"」
そして瀬戸との通話を終わらせると花宮は、足早に青峰の元へ向かった。
遂に動き出した花宮チームだが、それは他のチームも同じことだ。
それを重々承知している花宮は、やはり抜かりなく…慎重に確実に青峰の元へ辿り着いたのであった。
((気付いたらここにいた…))
(納得いかねぇー!)
(俺、巻き込まれただけなんだけど!)
(大坪さんっ!仇はとりました!)
(はいはい、お疲れ様)
(グレネード桜井ハンパねぇべ)
(なんかカッコイイっスねwww)
(後、小太郎が随分とご乱心みたいだね)
(問答無用でしたよね)
(無冠は全員残ってんなー)
(性格悪いのが多いからアル)
(それお前んとこのWエースも負けてねぇよ)
((氷室は、ヤバいべ・アル))
(タツヤは…確かに…ヤベェ)
(氷室、キチガイ説浮上中)
残り 22人
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