▼ 01*(1/4)
どうもー! わたしは、霧崎第一バスケ部マネージャーの真島キラです!
そして今日はなんだかよくわからないけど、バスケ部レギュラーと一緒にこの大きな会場にお呼ばれをされました。
花宮の話によるとどうやら、虹村さんという方の呼び掛けで色々な学校のバスケ部が集まってなにかをするらしい。
「うわ、マジで色んな学校の人達いるじゃん!」
「キラってば、キョロキョロし過ぎ〜」
「だってさ、なんか場違い感ヤバくない? みんなキセキの世代とかいたりするのにさ」
「うちには、無冠の花宮がいるじゃないか」
「えぇ、花宮とかただのゲス野郎じゃん。華がない、花宮なのに華がない!」
わたしの言葉にゲラゲラと笑い出す原ちゃん。そして無言であたしの頭を引っ叩く花宮。
だって事実じゃん!
しかもなんか悪童とか言われてるじゃん!軽くバカにされてるじゃん!プークスクス…
花宮の顔を見たら笑いが込み上げて来て、吹き出すと更に強く頭を引っ叩かれた。
そんな調子でギャーギャーと騒いでいると、急にマイクのテストが始まったかと思ったらちょっとしたステージみたいなところに男の人が立っていた。
「おー、お前等よく来たな。もし、来ない奴がいたら俺が直々に迎えに行こうかと思ってたんだが」
「それで、なんで俺等を呼んだんだ?」
「はい、そこ黙れー。今からちゃんと説明してやっから」
どうやら、あの人があたし達をこの会場に招待した虹村さんらしい。思ったより普通の人っぽい。
そしてザワザワと他の学校の人達が騒ぎ出すが、虹村さんの言葉にシーンと静まり返る。
ちょ、虹村さんすげぇ!
が、虹村さんの言葉にすぐ会場内は騒がしくなる。
「あれだよ、あれ。お前等にバトルロワイヤルってやつをやってもらう」
"バトルロワイヤル"
聞き間違いじゃなければ、虹村さんは確かにそう言った。
そしてその言葉にわたしは、あの有名な映画が頭をよぎった。生徒同士で殺し合いをさせるという、なんとも衝撃的な話で色々と問題になったやつだ。
多分、この会場にいる人達もその映画が思い浮かんだんだろう。顔を青くさせている者や、冗談だろと笑っている者などさまざまな反応をしている。
「お前等が何を勘違いしてるか知らねぇけど、冗談とかじゃねぇーからなぁ」
虹村さんは、ニヤリと笑いながらそう言うと更に説明をするから黙って聞いてろ。と言い放った。
prev / next