ゲームを殺ろう! | ナノ
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 08*(3/4)



そして日向チームと大坪チームが鉢合わせていた、同時刻。


赤司は、支給武器を既に手に入れた今吉チームのメンバーに囲まれていた。



「悪いのぅ赤司、厄介な奴は先に消しときたいねん」

「なるほど? だからわざわざチームメンバーをバラしてまで全員で来たんですか」

「てか、随分と余裕だね? 武器も人数もわたし達の方が上なのに」

「ねぇ、赤司大丈夫ーっ!? うわっ!? あっぶねっ!」

「ちょっとぉ〜動かないでくれる? てか、少しは自分の心配したらぁ?」



赤司の周りには、紫原と高尾以外の今吉チームのメンバーが武器を構えて赤司を見つめていた。

そして紫原は葉山を足止めと言うか、赤司の元へ行けない様にと立ち塞がっている。

高尾は、ロープで木に登り周りを警戒しつつその様子をみている。

ちなみに葉山は、紫原の金属バットでの攻撃を避けたが武器を所持していない葉山は、どうする事も出来ず心配そうに赤司の方を見ていた。



「ちなみに武器ない訳? まさかの丸腰とか?」

「生憎、武器は全てハズレでね。まともなものはないよ」

「あらら〜ごめんね? あたし達がいいの取りまくっちゃったからねぇ〜」

「それに武器なんて無くても勝てますから」

「…ふーん? 言うねぇ、ならあたしも武器なしでいいよ? ほら、掛かっておいで」

「あーあ、赤司マジで死んだわ」



ニコリと余裕の笑みを浮かべる赤司に対してキラもニコリと笑う。

そしてキラは、手に持っていたアサルトライフルを原に投げ渡した。

どうやら、赤司はキラを挑発してしまった様だ。元から余りキセキの世代とやらが余り好きではなかったキラだが、更に赤司のこの余裕な態度がキラをイラつかせていた。



「今ちゃんと原ちゃん? 邪魔したらあたし怒るからね」

「邪魔したら殺されんのわかってて邪魔する程、バカじゃねぇっつーの」

「でもあんまり騒いで他の連中が来ても困るからの。早めに頼むで」

「まっかせてー! バスケじゃ負けるかも知れないけどゲームで、しかも戦闘なら負けないってーの!」

「・・・・・」



ニカッと笑うキラに対して冷たい目線を向ける赤司だったが、正直なところキラに勝つ方法が思い浮かばない。

ゲームでも勝つのは、僕だ。と言いたいが勝てる要素が見当たらない。

ましてや、能力は使えない上にまともな武器も持っていない赤司にはどうする事も出来ない。





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