ゲームを殺ろう! | ナノ

 07*(4/4)



―――――――♪


「"16時までの死亡者を発表します。火神大我は、ライフルに撃たれ死亡しました。森山由孝は、毒による毒殺で死亡しました。死亡者は2名です。繰り返します…"」


そろそろ日が沈むからなのか、ここからは特になにもなく時間が過ぎて行った。

というのも、全ての者が慎重に行動をしている為だ。暗闇で迂闊に敵な会ってしまわない様に、細心の注意を払いながら行動をしているのだろう。


が、どんなに注意をしていようと見付かってしまう事はある。



「あ、あれって…陽泉の…」

「あぁ、しかもこちらには気付いていない。なら殺るしかないだろう」

「あ、じゃあっ…僕が手榴弾投げます。範囲とかも気になってたので…」

「…結構、エグいな。なら少し離れるぞ」

「は、はいっ…あ、じゃあ投げます…」



――――ドンッ!!


まさに一撃必殺である。
激しい爆風を木の陰で凌いだ大坪と桜井は、ゆっくりと木の陰から顔を覗かせた。



「…これは、酷いな」

「…ごめんなさい! ごめんなさい! 木っ端微塵子にしちゃってごめんなさい!」

「もはや、当たったのかもよくわからないな」

「で、でも…参加者リストの名前は赤くなってます…」

「ある意味、痛みもなく殺れたか? それにこちらとしても死体を見なくて済んだな…」

「手榴弾…便利ですね」



…桜井、恐ろしい子!
そして運悪く桜井の手榴弾の餌食になったのは、劉だった。

岡村がスナイプされた為、仲間の氷室と桃井に合流しようとしていたところを桜井と大坪に見付かってしまったのだ。

そして桜井と大坪は、手榴弾の音で誰か来てもおかしくはないので足早にその場から離れると、木吉と実渕へ合流する事を伝えてまた移動を開始した。



一方、今吉チームはどこのチームよりも早く合流していた。

というのも、このチームの連中は誰かに会っても殺せばいいや精神なので慎重に行動をしていないので行動が早い。

しかもなかなか敵に遭遇しない強運(悪運ともいう)の持ち主が集まっている。



「せやから、明日はこうしてこうやな…」

「てか、キラが大人しいと思ったらそんな事してたのねぇ〜」

「いや、暴れるのはこれからだし! 今は、舞台を盛り上げる準備が大事!」

「てか、それ無謀じゃな〜い?」

「いや、能力が使えないのはかなりでかいで? まぁ、能力があっても数には勝てへんよ」

「もうやだ、この人達怖すぎるwww」



そしてこれから、とんでもない事をしでかすであろう今吉チームであった。

ちなみにこの話し合いの最中、キラと紫原はずっとまいう棒をサクサクしていた。




(うぅ…死んだ…です)
(てか、なにあれ!? なんで死んだの!?)
(気付いたらここにいたアル)
(はいはい、お疲れ様です)
(陽泉死にすぎだべ。しかも不意打ち)
(あの今吉チームの結束力なんなんスか!?)
(マジで原と高尾がいい仕事してんなァ)
(でも花宮チームもまとまってきてるべ)
(なんつーか、赤司んとこは微妙だな)
(キセキは、黄瀬くん以外みんないますね)
(え!?ちょ、黒子っちやめて!?)

残り 31人


prev / next