ゲームを殺ろう! | ナノ
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -

 04*(2/4)



一方、岡村チームというと…



「まんま、陽泉だべや」

「リーダーがアゴリラとか萎えるアル」

「敦がいないだけですからね」

「俺っ! 頑張るんでよろしくお願いします!(※ら行が言えてない体でお願いします)」

「わ、私も力の限り頑張ります。よろしくお願いしますね」

「うおぉー…! 早川と桃井が天使に見えるぞー!」

「声がでけぇんだよ! ゴリラ!」



驚異の陽泉率である。
そして安定の岡村弄りをしている福井と劉に、それを爽やかな笑みで見守る氷室。

早川は余り気にしていないが、桃井の顔は完全に引きつっていた。主に氷室の事を見ながら。

ちなみに氷室の手には、何故か傘が握られている。その状態で、弄られている岡村達を爽やかな笑みで見守ってたらそれは怖い以外のなにもでもない。



「つーか、さっさと動こうぜ。下手に固まって全滅とか洒落になんないべ」

「そ、そうじゃな…じゃあ支給品の確認をしてから2人ペアで動こうかの」

「氷室の傘が意味がわからないアル」

「ふふっ、雨も凌げるし。刺してよし、殴ってよしの万能品だよ」

「氷室がマジだべ…。俺、早川と組むわ」

「アゴリラと組むアル…」



みんなも持っておくといいよ? と折り畳み式の傘を配る氷室にドン引きな陽泉陣である。

ちなみに氷室の傘は、言わずもながら折り畳み式でもなんでもない傘で、先が異様に尖っている様に見えるのは何故なのだろうか…。

そして岡村チームの支給品は
岡村、応急品
福井、盗聴器(多種)
氷室、傘(多種)
劉、ウーロン茶
早川、食べ物
桃井、毒薬


言うなれば、氷室と桃井の殺意がヤバい。



「毒薬って…どう使うんだよ」

「あれですよ、氷室さんの傘の先に塗ったりとか出来ますし。怪我してる相手の傷口塗りつけたり」

「お、恐ろしいアル…」

「と、とりあえず…今日は福井から貰った盗聴器を付けて様子を伺うんじゃ」

「了解だよ。じゃあ桃井さん行こっか?」

「あ、はいっ!」

「じゃあ早川も行くべ」

「はい!よろしくお願いします!(※ら行が言えてない体でお願いします)」



そしてとんでもなく恐ろしいペアが出来てしまった訳だが…福井は、仲間なら別に問題ないべ。とか言いつつも氷室と桃井とペアじゃなくてよかったと心の中で思っていた。

そして岡村チームの6人は、福井から貰った盗聴器を色々なところへ仕掛ける為に一先ず別れた。




prev / next