ゲームを殺ろう! | ナノ

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赤司チームと時を同じくして、無事に合流を果たしたチームは笠松チームと日向チームだ。


笠松チームは、笠松の正確な指示により近くの奴と一緒に行動をしつつ合流を目指した結果、誰一人欠ける事なく無事に合流が出来た様だった。

更に日向チームも山崎が、何故か道に迷うという事態になりながらも無事に皆が合流が出来た。

そして赤司チームと同様に各々の支給品を渡し終える。


笠松チームは、まずは1日目は様子見で派手に動かずに情報収集及び地形の確認をすると言うことで2人ペアでの行動をする様に言うと静かに解散した。



「リーダーが笠松さんでよかったですね。それに火神くんもいるなんて心強いです」

「確かに、花宮の野郎とかじゃなくてよかったぜ。でも、いくらゲームだからって…あんまり気が進まねぇな」

「そうですか? ゲームなんですし、日頃の恨みを晴らしてやるくらいの気持ちでやらなきゃやってられないですよ」

「ま、まぁ…そうだけどよ。でも小堀さんも木村さんもあんまり乗る気じゃなかったぜ?」

「まぁ、余り好戦的なタイプではない様ですしね。でも皆しっかりしている方なので心配いらないと思います」



不安そうな顔をしつつ、支給品の魚肉ソーセージをかじる火神に意外にも冷静な黒子である。

ちなみに黒子は、たまたま武器支給の場所が近かったのでマグナム二丁と手榴弾5個をゲットしていた。

マグナム一丁は、笠松へ。手榴弾5個は木村と小堀へと預けていた。そして残りのマグナムは黒子が所持している。



「つーか、お前そんなの撃てんのかよ…」

「さぁ、やってみなくちゃわからないですが…普通だったら反動で吹っ飛ぶんじゃないですか?」

「でもこれゲームだろ? 銃もまともに撃てなかったら勝てなくねぇか?」

「なら撃てるんじゃないですか? でも体力を始めとした身体能力などに変わりはないと思うんで、誰でも撃てる銃じゃないと困ります」



ちなみ支給された武器は全て、誰にでも扱える仕様になっている。つまり、女だろうが子供だろうが使えない武器はないという事だ。

もちろん、その武器のスキルなどはその使用者の力量によって様々だが…使えないという事は、まずない。

そして黒子と火神は、最低限の警戒をしつつ森の中へと入っていった。




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