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少し時間を遡りキラと原が連絡を取り合っていた時の他のチームの様子とはいうと、至って普通だった。
というよりも、キラが一人キチガイなだけである。
そしてやはり、最初は皆様子見をする様で同じチームの者と連絡を取り、仲間との合流を目指していた。
そして一番に全員合流を果たしたチームは…
「どうやら、皆無事だったみたいだね。リーダーの赤司征十郎だ」
「年下がリーダーってのはイケ好かねぇが…まぁ、よろしくな。若松だ」
「諏佐だ、よろしくな」
「俺は、葉山だよー! 赤司がいるなら勝ったも同然だよね!」
「古橋だ」
赤司がリーダーで、メンバーが諏佐、若松、葉山、古橋のチームだ。
赤司の指示の元、迅速に合流が出来たこのチームは小さな廃屋にて話をしている。
このゲーム内にはいくつもの廃屋があり、森や洞窟など様々な隠れ家に出来る場所が点在している。
その内の1つに赤司チームは、いる訳だ。
「まずは、支給品に何を設定したか教えてもらいたい。ちなみに僕の支給品は発信機(GPS)だ」
「俺は、応急箱と言うか…怪我をした時ようの物にした。必要な物を入力すると支給してくれるらしい」
「俺は、毒薬だ。ダメ元でやったら大丈夫だったらしい」
「俺は、シューズ! 走り回ったりするだろうし、自分に合ったのが一番だろ?」
「お、俺は飲み物だ。リュックに入ってるのは最低限の量みてぇだったから」
皆の支給品の確認をすると赤司が支給品である発信機を4つ出すと、4人に腕時計に付けるように指示を出す。
ちなみに発信器は、取り付けるだけで起動する仕組みで特になにもしなくてもいい。
そして発信機を付けたのを確認すると地図を開くように指示を出す。
そして5人は、自分の緑の矢印の周りに緑の丸印が4つある事を確認した。
「これではぐれてもある程度は、合流しやすくなるはずだ。後は、君達には2つずつ発信機を預けよう。敵に会った時に、余裕があればこれを何処かに忍ばせるんだ」
「わかった。じゃあ俺からはある程度の応急品を渡しておこう」
「俺の毒薬は、どうする? 自分で支給品にしといて、今更ながら後悔しているが」
「いや、かなりいいチョイスだ。今はまだ武器も少ない、有効に使おう」
そして更に赤司の指示の元、諏佐、葉山、若松の支給品を各々に渡して、これからの事を話し合いだした。
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