ゲームを殺ろう! | ナノ

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そして原がショットガンからM16に持ち変えようとした瞬間、木の上からキラが飛び掛かって来る。

咄嗟にショットガンをキラに向かって放つが、キラは避ける気がなかったらしく腕をクロスさせてガードしたまま突っ込んで来て、そのまま原を押し倒す様にしてナイフを突き立てた。



「っ! ちょ、さすがに…それはないでしょ」

「ハハッ…わたしも死にそうだからね。ショットガンで撃ち殺される覚悟だったよ」

「ハハッ…死んでねぇじゃん」

「いや、正直もう原ちゃんの顔よくわかんないくらいにはヤバいよ?」



血塗れのキラは、原に上乗りになったままナイフを更に深く沈める。

ちなみに原のショットガンは、押し倒された時にキラに蹴り飛ばされている。

そして一気にナイフを引き抜くとそれを振り上げる。

激痛により原の表情が歪むがキラは、容赦なくナイフを突き差した。



「ッ…ホント、一気に殺らないとか…キラらしい」

「くっ…両腕使えなくしないと原ちゃんは、なにするか…わかんないし?」

「…まぁ、だよねん。でももうお手上げだから大丈夫だよ。いや、もう手上がんないけど」

「わたしも身体中痛いし…死にそうだからもう殺す」

「ハハッ…そんだけ血塗れなのになんで生きてんだよって感じ。マジで」

「…き、気合いだよ、気合い。じゃ、バイバイ」



さすがに限界が近いのかキラは、苦笑いを浮かべつつ再びナイフを引き抜くと原に止めを刺すようにナイフを胸へ沈めた。

そしてそのままキラもゆっくりと原に重なる様に倒れ込んだ。



その瞬間、ゲーム終了のアナウンスが流れるが原はおろかキラが聞く事はなかった。


そしてゲームが終了してキラと原は、意識を取り戻した。

結果は、数秒差でキラの勝ちだった。




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