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 05*(4/4)



キラが投げたのは手榴弾だった。しかも多少のズレはあるものの、虹村を仕留められるであろう場所にだ。

流石の虹村もあの場から動かない訳にもいかないので、多少は先程いた場所からは離れていたのにキラはそれすら勘で見付ける。

この女、ヤバい…と今頃、モニタリング室は、お通夜なみに静まり返っている事だろう。


そして凄まじい爆音と共に手榴弾が爆発した。それと同時に、爆風により煙幕が晴れていく。



「…ッ…テメェ」

「よし、修ちゃんは死んだね! しかも花宮も生きてたし! わたしってば天才!!」

「…ふはっ、手榴弾があんなら最初から使えばよかったもんを使わねぇ辺り、やっぱりテメェは性格がひん曲がってんな」

「だってそれじゃあつまんないし? まぁ、結局使ったけどね?」



キラは、腕時計で虹村の死亡を確認するとニコリと笑いながら木から降りてくる。

そして着地するキラ目掛けて容赦なくマグナムを発砲する花宮。

しかし狙いが定まらずキラが避ける必要もなく、ニコニコと笑いながら花宮に近付く。


理由は、簡単だ。
花宮は即死を免れただけで先程の爆発に巻き込まれていた。なので、立っているがおかしいくらいのダメージを負っていた。

しかし、それでもキラにマグナムを向ける花宮は、流石である。

だが、そんな花宮にキラは容赦なく背中に背負っていたサブマシンガンを手にするとそのま脚に乱射する。

まさに外道。

そして立つ事も出来ない花宮を仰向けにするとニコニコと笑いながら跨がった。

もちろん、花宮のマグナムはサブマシンガンで破壊された。



「イェーイ! 花宮ゲット!」

「クソッ…退けろ死ね」

「正直、じっくりとっくり遊ぼうとしたけど〜原ちゃんと高ちゃんがさっきので来たら面倒臭いからさ」

「…チッ、だからテメェは嫌なんだよ」

「ふふふ〜♪ わたしが優勝したら、駅前のカフェでスーパーDXミルクチョコパフェ奢ってあげるからね!」

「…要らねぇよ、バァカ」



そしてそんな花宮の頭をワシャワシャと撫でるとバイバーイとマグナムを撃った。

もちろん、サブマシンガンの弾薬節約の為だ。

暫くして、花宮の死体が消えるとゆっくりと立ち上がると突然服を脱ぎ出して血が滲む腹部を縛った。

虹村に捨て身のタックルをした時に負った傷だ。簡易包帯とまでは、いかないがさすがにないよりマシだと思った結果だ。

そして女として色々と問題のある格好でキラは、その場を去った。




(・・・・・)
(・・・・・)
(お、おう…お疲れ…)
(ダメだ、完全に落ち込んでるな)
(い、いや…あれは仕方ないッスよ…)
(うむ、まさかの2枚抜きか)
(キラが怖過ぎてワロエナイ)
(流石、キラちんって感じ〜)
(あいつ、やっぱり女じゃねぇわ…)
(だけどあれが通常運転なんだよなぁ…)
(なんか初めて霧崎の奴等に同情した…)
(あ、あれでも根はいい子なのよ?)
(実渕…無理すんな)

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