ゲームを殺ろう! | ナノ
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 04*(4/4)



そして原に脚を撃ち抜かれて膝を付いた笠松だったが高尾に背後から頭を撃ち抜ぬかれてその場に崩れ落ちた。



「あの…原さん、すんません」

「ん〜? いいよ、別に。当たるつもりなかったし、ショットガンって広範囲で威力は高いけど連射力低くて隙あるから」

「い、いや…そうじゃなくて」

「だから気にしなくていいって〜。あいつの気持ちわかるから躊躇したんでしょ?」

「…はい。なんつーか、俺が笠松さんの立場だったら〜とか考えちゃって」

「まぁ、正直? 俺もなんだかんだで、高尾が殺られたらちょっとイラッとするしムカつけどさ? これゲームじゃん?」



原は、頭をガシガシと掻きながら笠松を撃つのを躊躇ってしまった罪悪感からなのか、うつ向いている高尾の頭を引っ叩くとニヤリと笑った。

そしてそんな原を見て高尾も照れ臭そうに笑った。なんだかんだで、仲間思いな原高コンビである。

というか、なんだこいつ等。
さっきまでの空気はどこに行ったんだ。



「とりあえず、早くここから離れるよん。それに花宮も探さなきゃだし」

「そうッスね! あ、笠松さんのショットガン回収しときます?」

「ん〜弾薬少なそうだし、壊しといて。誰かに拾われても面倒臭いし」

「了解ッス!」

「てか、俺もそろそろ弾薬切れそうなんだよなぁ〜。でも武器回収するのってリスク高いからやだなぁ」



そんな事を話しつつも周りを警戒している原は、流石だ。

そして原の指示通りに笠松が持っていたショットガンを高尾がサブマシンガンで撃ち壊すとすぐにその場から離れた。


そして暫く歩いてから地図で支給箱の位置を確認をし始める。



「ん〜時間的にそろそろ支給箱出るから〜、高尾ならどこ狙う?」

「あえての真ん中って言いたいッスけど、残りのメンバー的に端がいいかな〜って」

「だよねぇ。でも花宮辺りが罠張ってる可能性もあるんだよねぇ〜。キラとか虹村は、そんな小細工しないだろうけど」

「そう言えば、前回もロケランに細工してましたもんね。なら、山張ります?」

「それがいいかなぁ。ん〜、この辺りが無難かな? 高尾はどこがいいと思う?」

「そうッスねぇ…この辺りッスかね? 今の支給箱の位置的にあえてこの辺りかなって」



そしてこの頭の良さである。原も高尾もふざけている様で色々考えているので、なんだかんだでこのゲームを一番理解している。

流石は、優勝候補である。

そして原高コンビは、武器を回収する為に歩き出した。



(笠松先輩すんません!)
(いや、まぁ…仕方ねぇよ)
(まぁ、相手が悪かったな)
(遂にキセキはいなくなりましたね)
(てか、元今吉チーム強すぎだべ)
(後は、霧崎とキチガイしかいないな)
(高尾は馴染み過ぎなのだよ!)
(もうこれ、誰が勝つかわかんねぇな)
(花宮じゃないのは確かだな)
(あ〜キラに殺されそうだよな)

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