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ん〜、どうしてこうなった。
腕を組み唸るあたしに、目の前の人物はコテンと不思議そうに頭を傾げた。
「ん? どうしたと?」
「それはこっちのセリフなんだよなぁ…」
「?」
「いや、そんな不思議そうな顔をされても…」
急に千歳くんから電話が来たかと思ったら、"ここがどこかわからんね"と言われた訳だ。
突然の事にあたしも混乱したが、千歳くんが口にした駅名に頭を抱えながらマンションを出た訳です。
ちなみに外はどしゃ降りで、一応予備の傘も持っていったんだけど…見事に雨に打たれている千歳くんがいた訳だ。
それでとりあえず、事情を聞く前にマンションに連れ帰りました。いや、普通に風邪引きそうだし。
「それで、なんで急にこっちに来たの?」
「ん、よくわからんね」
「えぇ…?」
「なまえに会いたいって思っとったら、来てたと」
「無意識とかこわい」
「すまんね」
いや、まぁ…うん。
千歳くんだしな、うん。
とりあえず、風邪を引かれたら困るのでびしょ濡れの千歳くんにお風呂へ入るように言って、脱衣場へ連れて行った。
そして、千歳くんに貸す服を探している訳だが…いやぁ、千歳くんは背丈が規格外にでっかいしなぁ。
兄貴ので大丈夫かなぁ。
いや、兄貴も身長は高い方だけど…千歳くん程はないからなぁ。とりあえず、パンツは大丈夫だと…思いたい。
さすがにノーパンでいられるのは困るし。
そして適当にサイズが大きめの服を持って、脱衣場に向かう。
「千歳くん、ここに適当に服置いとくから着てね」
「ん〜」
「下着は嫌かもしれないけど、ごめんね。すぐ洗うからさ」
「ん〜」
「じゃあゆっくり温まっ、」
「なまえは、入らんと?」
「……、ぬ、ぎゃっーー!?」
さすがに自由人過ぎるぜ。
素っ裸でいきなり目の前に出て来るのは、NG。
とりあえず、直ぐ様近くにあったバスタオルで視線を遮ってから、千歳くんに浴室に戻る様に言った。
なんか千歳くんが言ってた気がするが、こんな危険な場所にいられるか! ワシはリビングに戻るぞ!
それにしても、危険な場所(自分の家)とは…。
そして数分後、千歳くんがリビングに戻ってきたはいいが、もうね…ツッコミが追い付かねぇぜ!!
「いや、なんで上を着てないんですか!?」
「ん、ちっさかったと」
「ガッテム!!」
「下もギリギリでキツイと」
「見る限り、アウトに近いセーフですね」
「スボン脱いでよかと?」
「ん〜!ダ、ダメですね!!」
いや、うん…なんかこっちが申し訳なくなるくらい小さいズボンにちょっと脱いでいいよって言いたくなったけど、ダメですね。
いや、しかし…こんなにサイズが合わないとは。
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