▼ (3/4)
*****
なまえさんが風呂に入ってから数十分、軽くベットを綺麗にしてから飲み物を持って部屋で待っとるとゆっくりと部屋のドアが開いた。
せやけど、何故かなまえさんが部屋に入って来る事はなく、おずおずといった感じにドアから顔を出した。
「何しとるんですか?」
「っ、な、なんで下ないの!? ズ、ズボンぷりーず!」
「ブカブカで意味ないやろうし、要らんやろ。せやから、諦めてはよ入って来て下さい」
「や、やだー! 確かに、上もぶかぶかでワンピースみたいだけども! 短いよ! 短過ぎるよ!」
「はいはい、もう諦めてや。それとそない暴れるとパンツ見えんで?」
「ひ、ひぇー! ちきしょー!」
まぁ、わざとなんやけどな。
嫌だ嫌だと恥ずかしがってるなまえさんの手を引いて、部屋に入れると必死にロンTの裾を引っ張っとる。
ちゅーか、そない嫌やったらさっきまで穿いてたショーパンでも穿けばええのに。アホなんか、ホンマに気付いてないんかわからんけど。
ほんで、必死に裾を押さえながら座るなまえさんの髪の毛を乾かしてやった。なんちゅーか、ホンマに無防備やなぁ…。しかも、俺と同じ匂いがして更に俺の服着とるとか…とんでもない話やわ。
暫くして髪の毛が乾いたんで、未だにええ子に大人しくしとるなまえさんを後ろから抱き締めると面白いくらいビクリとなまえさんが反応した。
「ぴゃっ…ひ、ひーちゃっ…」
「なにをそないにビクビクしとるんです? それと光な」
「だ、だって…! 落ち着かないんだもん! それになんか、ちょっと緊張してるんだよ!!」
「いや、そないに意識されるとこっちも困るんやけど…。しかも、それを今言うとかアホなんスか?」
「な、なら離してよー! 心臓飛び出ちゃうかっ…んっ…なっ、ちょ、首やめてっ…!」
…んー、あかん。普通にエロい。
軽くなまえさんの首筋に唇を落とすとビクッと反応したかと思うと、すぐに首元を手で押さえながらバッと振り向くと俺を見上げた。
あー、そない顔されるともっと苛めたくなるんやけどなぁ。
ぷるぷると震えながら顔を赤くさせて、逃げ出そうとしているなまえさんがもはや、狼に襲われているうさぎの様で笑える。
「ち、ちかっ…近いよ! ちょ、ひーちゃんっ…!」
「大丈夫やって、まだ取って食ったりせぇへんから」
「あ、当たり前だぁ!」
「まぁ、ちょっとだけやから」
「ふぁっ!? なっ…ん、ちょ、…ひ、ひゃっ…擽ったっ…んーっ! んんんー!!」
「どんな我慢の仕方やねん」
上半身だけで振り向いとるなまえさんを固定して、ゆっくりと首筋に顔を埋めると擽ったいらしく、それを必死に我慢しとるなまえさんがヤバい。
何がヤバイって、相変わらず全然嫌がらへんねん。
となれば、思う存分楽しませて貰うしかないッスわ。まぁ、自分の首絞めてる気するけどな。
prev /
next