企画作品 | ナノ

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とりあえず、話が物凄くよくわからない方向にいってるので話を戻そう。

が、しかし



「じゃあさ、なまえが思う性格が良いってどんなやつの?」

「まだ続けるの!?」

「え、だって気になるし」

「いや、まぁ…テニス部ならジャッカルくんとか柳生くんとか弦ちゃんとか?」

「ジャッカルならまだわかるけど、柳生と真田はちょっとなに言ってるかわからない」

「ひでぇ」



つまり、精市的には柳生くんと弦ちゃんは性格が良いとは思わないのか。

え、アレで性格が良くないとか…とんでもねぇな! そして唯一、精市が認めた良心! やっぱりジャッカルくんは偉大であった。

ていうか、別に性格が良いも悪いも、その人の考え方次第じゃない? そもそも、受けとり方とかも違うだろうし。

まさに柳生くんと弦ちゃんが良い例だ。



「俺がジャッカルみたいになればいいのか」

「なにそれこわい」

「だって、ジャッカルは中身がイケメンって事でしょ?」

「いや、そもそも別に中身がイケメンだから良いって話じゃなくね? なんていうか性格なんて個性じゃん」

「中身がイケメンじゃなくてもいいって事?」

「いや、良い悪いじゃなくてさ。性格が悪いって言ったって、どっかしらいいところもある訳じゃん? だから、あぁ〜…うーん、あれだよ、自分は自分みたいなさ」



さすがあたし、語彙力がない。
とりあえず、別に人に合わせて性格を変える必要ないって事が言いたい訳だ。さすがに万人に嫌われてるとかなら、改心するべきだけど…。

そもそも、性格なんて簡単に変えられるもんじゃないだろうし。あたしだって、自分性格わりぃなって思う事が度々あるけど直らないし。

まぁ、そんな性格悪いところも受け入れてくれる人が、一人でもいればいいじゃないかって話な訳で。



「精市は精市な訳で、素の精市を受け入れて貰えなきゃモテたって意味なくない?」

「なんか悔しい」

「なんでや」

「いや、その通りだなぁって思って。それになまえは、既に俺の素を知ってるもんね」

「せやな。儚さ王子ってよりは恐怖政治の魔王って感じだっ…」

「ふふ、…んっ?」

「いえ、なんでも御座いません」



とまぁ、別に精市の性格とか気にしてないっていうか…既に受け入れてる訳で、逆に急に性格が変わったらそれはそれで困るよね。

それに精市の性格が歪んでるというか難ありなのは、色々と環境が悪かったりしたからだろうってわかるから余計に嫌とかにはならんのよね。

それに根は、優しいって事もわかってますからね。ただ、ちょっとひねくれてるだけですよ、うん。



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