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真歩ちゃんの部屋がヤケに騒がしく感じて、俺は襖を開けた。
そして部屋の中を見て、思わず目を見開いて固まってしまう。
「お、佐助〜!お前も混ざるか?」
鎌之助の声に我に返る。
そして目の前では、少し前まで才蔵に抱き付いていたと思われる真歩ちゃん。
その真歩ちゃんに抱き付こうと、迫っている鎌之助と海野の姿だった。
「いや、お前等なにしてんの?」
「真歩の胸がでかいって聞いたから、確かめようぜって!」
ちょ、更に意味がわからないんだけど!?
なんでそんなことになってんの!?ていうか、真歩ちゃんは怪我人でしょーが。しかもかなり重傷の!
「とりあえず、真歩ちゃん布団に戻って。傷口が開いたら困るでしょーが」
そんな俺様をジト目で見ると、逃げるように布団に入る真歩ちゃん。
え、なにその反応!?
てか、なんでお前等は普通に姿を現してんだよ。監視役だろうが。
「はい、じゃあ才蔵…説明して」
「いや、真歩に降りて来て欲しいと言われて、そのまま談笑をしていたら、海野が来て真歩の胸がでかいらしいって騒ぎだしたところでお前が来た」
いや、馬鹿なの!?
お前等、仮にも忍でしょーが!
「いいでしょ、談笑くらい。佐助なんか忍んでさえいないんだし。ねぇ、才蔵?」
いや、だからなんでそんな軽蔑した目で俺様を見るのよ。
てか、忍んでさえいないとか酷くない!?たまには、俺だって忍ぶからね!!
「ほら〜、佐助言ってたじゃん。真歩ちゃん胸おっきいよって」
ちょ、元凶はお前かよ海野!
確かに言ったけどさ、手当てしたときに華奢なのにいい体してるんだよねぇ…って、違うから!いや、違わないけど!
「お前、バカだろ!本人に言ってどうすんだってーの!」
「いやー本当におっきいから、つい?男の性だから、仕方ない仕方ない」
だからさっきから真歩ちゃんが、冷ややかな目で俺様を見てた訳ね。
「だから、真歩〜俺にも見せろって!なんなら、揉ませろって」
お前は、正直過ぎるだろ!
もう少し自重しろ!
「な、なんでそうなるの!鎌之助の顔なら、いくらでも女の子落とせるでしょ!」
「俺は、真歩がいいの!」
「あたしは、やだよ!」
「えぇ〜減るもんじゃねぇだろ!」
そして痺れを切らせた鎌之助がガバッと真歩ちゃんを押し倒したので、たまらず頭を引っ叩いた。
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