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暫くして、手合わせを終わらせたのか二人が縁側に座る。
真歩ちゃんは俺様の隣で、かすがは当たり前の様に軍神の隣。
「ふぅ〜疲れたぁ」
ぐーっと伸びをすると、そのままゴロンと寝転がる真歩ちゃん。
・・・此処が上田じゃないって事を忘れてるんじゃないのかな、この子。
「かすが、どうでした?」
「は、はいっ…!体術のみですが、なかなか腕がたちます」
「ほう…そうですか。さなだのしのびがおしえたのですか?」
「いーや、我流じゃない?最近は、忍隊の奴等ともよく手合わせみたいな事してたし」
まぁ、ほとんど我流だよね。俺様は、特に教えてないし。
元から身体能力は高いみたいだから、真歩ちゃんの動き易い感じで型にはまってない動きなんだよね。
動体視力もいいみたいだし。やっぱり、印が関係してるのかなぁ。普通にしてば、ただの女の子なのに。
「やっぱり鎌之助とかと違って、かすがは動きが柔らかくて強いなぁ」
まぁ、かすがはうねうねと避けるからね。
確かに体柔らかいし。
「真歩も負けてないぞ。予測不可能な攻撃をしてきて毎度吃驚する」
確かに、真歩ちゃんは攻撃方法とかむちゃくちゃだからね、色々と。
だからこそ、先が読めなくて吃驚するんだけど。
「真歩ちゃんは、避けるのは得意だしねー」
「やっぱり、攻撃は食らわない方がいいでしょ?動けなくなったら、何も出来なくなっちゃうから」
まぁ、その通りなんだけどさ。やっぱり、女の子にしては荒事に慣れてる感じするんだよねぇ。
記憶はないけど、体が覚えてる的な。
まぁ、でも…全く動けないよりかはいいのかな。
「ふふふ…たのもしいですね」
「いや、全然。佐助やかすがに比べたら、まだまだ子供みたいなもんです」
子供ねぇ?俺様から見ると、下手な兵より動けてる気がするけどねぇ。
まぁ、でもそんな強くなってほしくないから…今のままでいて欲しいけどね。
「せんりょくには、いれないといっていたのではないのですか?」
「ほら…真歩ちゃんって言うこと聞かないからさ」
「ふふふ…それもそうですね」
「それと、自分に出来る事をやりたいんだってさ。俺様としては、いい子に大人しくしてて欲しいんだけどねー」
「むぅ…佐助は、そればっかり!鍛えるくらいいいじゃん、ケチ!」
いやいや、そう思ってるのは俺様だけじゃないからね!?
一番しつこく駄目って言ってたのは、旦那なのに!
「真歩は、戦わなくていい。私が代わりに戦ってやるからな」
「駄目だよ!かすがは、謙信様のだし。自分の身は、自分で守るよ」
「やはり、真歩はやさしいこですね」
いや…優しいって言うか、負けず嫌い?もしくは、人を頼るのが苦手な感じだよね。
真歩ちゃんから、頼ってくれた事とかほとんどないしね。
もう少し、頼って欲しいんだけどねぇ…俺様としては。
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