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相変わらず、膠着状態でお互いに攻撃をしては避けているだけだ。

このままじゃ…!

さすがに焦りが出てくる。シャニ達にそんな危機感はないだろうけど…むしろ、そんな事は頭にないんだと思う。


だけど、このままだとッ…


しかも更に最悪な事態が起こる。シャニ達から逃げ出して来たのか白いのと赤いのが合流してしまった。

これだと更に混戦になってしまう。

そう思った矢先…



「クロトッ!!」



標的をクロトに絞ったのか白いやつの攻撃を避けていたクロトに赤いやつが背中のやつを飛ばしたうえでビームサーベルで斬りかかる。

ティキとあたしが援護に入ろうとするが白いのがそれを邪魔をする。

ティキは盾でガードしたが、あたしはビームライフルを受けながらもクロトのレイダーを蹴り飛ばした。



「エルナッ!?」
「エルナッ!」
「…なっ、エルナッ!」

「…チィッ!」

「ーーーッ!」



赤いやつのビームサーベルでの攻撃を受けたあたしは、コックピットは外れたみたいだけどコックピット内は警告音が鳴り響く。

だけど、衝撃のせいで体中が痛くて動けないどころか意識が飛びそうだ。

チラリと微かに見えたモニターに海から飛び出て来た、レイダーを確認したあたしはゆっくりと目を瞑った。


……ボーッとする。


通信で誰かがなにかを叫んでる気がしたけど…もう声が出なかった。眠いようなよくわからない感覚に支配されたあたしは、そのまま意識を手放した。




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