しかし、それを間一髪で避けられる。
…チッ!思ったより反応が速い。
だけど、一瞬だけ体勢を崩した白いMS。それをクロトが見逃す事なくツォーンを放つ。
そして白いMSが完全に大破すると思った矢先、レーダーに新しい反応が入った。そしてその反応に対応しようとしたが、あたしの反応に機体が対応出来ずにその新しい反応である赤いMSが白いMSを守った。
「ヘェ、まだいたんだ。変なMS」
「なんだか知らねぇが!テメェも抹殺!」
「なんだありゃあ?増えてる」
「…ッ!ティキ!」
「わかってる!」
あからさまに白いMSと同等のMSだ。それにパイロットもかなり上手い。あれが、コーディネーターってやつなのかな…。
5対2
数では、こちらが勝っているのに落とせないのはやはりパイロットの腕なのか…はたまた、MSの性能なのか。
そんなのは、わからないけど…あたしとティキは必死に赤いMSを追い詰めた。
だが、それを白いMSが邪魔をする。シャニ達も必死に交戦しているがまるでコンビネーションがなってなくて喧嘩をし出す始末だ。
ティキもそんな3人に指示を出しているがまるで聞く耳を持たない。
「くッ!いい加減にッ!」
「邪魔すんな!シャニ!」
「邪魔はテメェだよ」
「エルナッ!」
「っ…ティキは、白いのを止めて!赤いのは、あたしが!」
「…クッ!わかった!」
そろそろ、シャニ達の薬の時間切れが近い。だから、こんな奴等に時間を食ってる場合じゃない!
さっさと墜とさなきゃ。
薬が切れたシャニ達がどうなるかわからない以上、早く殲滅させなくちゃならない。
そうなると邪魔なのは、この2機だ。
赤い奴のMSの性能は、大体把握した。あの背中のやつに注意しながら戦えばどうにかなる。
邪魔をしてくる白いやつを気にしつつもあたしは、赤い方を墜とす為にビームサーベルを握る。
「ハァッ!」
まずは、盾を破壊した。
これで守る物はない。咄嗟にビームを撃ってくるがそれを回避してビームライフルで撃ち返す。
そして今度はこっちだと言わんばかりにビームサーベルで向かってくる赤いやつの攻撃を必死に避けつつビームライフルを撃つ。
途中、蹴りを使おうか迷うがあの反応速度だ…きっと避けられると判断してビームライフルとビームサーベルで攻撃をし続けた。
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