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そしてあたしは、アズラエルさんの指示により地球のザフト軍領地に来ている。

と言っても、あたしからしたらザフト軍っていうのがどういった人達なのかよくわからないんだけど…

アズラエルさんには、我々の敵だという事だけわかっていればいいと言われたので本当になにも知らない。


ちなみにザフト軍領地でなにをするかと言うと3日間、ここで適当に過ごせばいいらしい。なんとも意味のわからない命令だ。

シャニ達が心配だけど、あの施設内だと思うようにγ−グリフェプタンを中和する薬品について調べられないし、ある意味チャンスだ。


1日1回、夜に連絡をしてその日の事を報告するだけでいいとの事なのであたしは、用意されたホテルに荷物を置いて早速街へ出た。


買いたい物があればとアズラエルさんからカードを預かっているし、問題ない。用意された地図を一度確認して歩き出す。

見慣れない建物が沢山あってなんだか、不思議な気分だ。それにここは、基本的に人が少ないらしく余り人がいない。


そして適当に本屋に入り医学書や医薬書など、気になる物を手に取りパラパラと目を通して目ぼしいものを5冊ほど買った。

さすがに5冊は、買いすぎたかとズシリと重たい本を抱えて今来た道を戻る。

しかし、やっぱり重かったんだろうか…フラフラと歩いていたあたしは、まともに前も見ていなくて誰かにぶつかってしまう。

その拍子にあたしは、尻餅をついて手からは本がバラバラと落ちる。だけど、その瞬間凄く体が軽くなって複雑な気分になりつつ、ぶつかってしまった人へ謝ろうと顔をあげた。



「あのごめんなさい…大丈夫でしたか?」

「ふん、別に俺は問題ない。それより早く立て。いつまで座り込んでるつもりだ」

「おいおい、イザーク…そこは大丈夫か?って手を差し出すのが普通だろ」

「いえ、あたしの不注意なので…本当にごめんなさい」

「本もバラ撒いちまってるし。ほら、イザークも拾ってやれって…って、重っ!」

「…ほぅ、医学書に医薬書か。また変わったものを持ってるな。お前、医者でも目指しているのか?」

「いえ、そういう訳じゃ…」



目の前には、銀髪の綺麗な顔立ちをした男の人と金髪のちょっと怖そうな男の人があたしを不思議そうな顔で見ていた。

えと、アズラエルさんに言われた通りに話せば問題ないだろうし…とりあえず、変に構えずにまた謝ると謝り過ぎだと銀髪の人に睨まれた。

謝ったのに怒られた。

理不尽だ。




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