02*過去(1/4) 




その後、柘植に色々とこの建物の中について案内をして貰った。

そして体を綺麗にしろと言われて、水浴びをした。ここでは、お風呂とかシャワーって言うらしい。その後、新しい服を貰って着替えた。

あたしには大きくてなんだか着心地はあんまりよくなかったけど、文句は言わなかった。

そして最後に連れて来られたのは、大きな扉の前だった。



「連れて来たぞ」

「入ってくれて構いません」

「は〜い!沙羅ちゃんいらっしゃーい」

「齋藤と誰?」

「黒部と言います。今から君のメディカルチェックを行います」

「・・・・?」

「沙羅ちゃんの体に悪いところがないかを調べるんだよ〜。そこで横になっててくれればいいからねぇ」



なんだかよくわからないけど、柘植を見上げると"行け"と顎で変な台を指した。

仕方なく、言われた通りに変な台に座ると齋藤に体を寝かされた。

その後、齋藤に何個か質問をされて、答えられるものはちゃんと答えた。


◆◇◆◇◆


気が付いたら、最初に案内された部屋で寝てた。どうやら、あたしはメディカルチェック?とやらをしている最中に寝てしまったみたいだ。

そして近くには、"沙羅ちゃん用"と掛かれた袋の様なものが置いてあった。

ゆっくりその袋を引き寄せて、中身を確認するとなんだかよくわからない機械が入っていた。

説明書と書かれた紙も入ってて、とりあえず読んでみるけど…やっぱりよく意味がわからなかった。

その説明書の脇にわからなかったら"ここを押す!"と変な絵が描いてあったので、それを押してみた。

すると小さな機械から変な音がしたと思ったら、齋藤の声が聞こえた。



「"はいはーい。沙羅ちゃん、起きたんだね?今、部屋に行くから待ってて"」

「齋藤?」

「"齋藤ですよ〜。やっぱり説明書見てもわからなかったみたい"」

「"そうでしょうね。では、説明をして来て下さい"」

「黒部?もこの中にいるの?狭くない?」

「"はははっ、違うよ〜。ちょっと待っててね"」



そして急に齋藤と黒部の声が聞こえなくなったと思ったら、部屋に齋藤が入ってきて手に持ってる機械と齋藤を見比べた。

そんなあたしに齋藤は少し笑うと"それは通信機って言うんだよ"とあたしの手に持つ機械を指した。

その後、袋に入っていた機械について齋藤が教えてくれた。任務に行く時に、絶対に持ってなくちゃならない物らしい。

そしてついでにと任務についても説明してもらった。

とりあえず、黒禍を倒せばいいって事だけはわかった。


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