04*4 



・・・頭がくらくらする。

抵抗する気力もなくて、もう息が続かなくて…強く目を瞑ったところでやっと唇が離れた。



「あ、わり。苦しかったか?」

「っ、はっ…本気で…殺す気?」

「沙羅が抵抗しないから、つい?」

「はぁっ…抵抗する気力、ないってばっ…」

「だけど、少しはマシになったみてぇだな。沙羅のオーラを微かに感じる」

「頭…くらくらする」

「本当に沙羅は、いつになっても息の仕方を覚えねぇのな」



息が絶え絶えのあたしと打って変わり、ケタケタと笑っているリョーガにイラッとするが…分けてくれたのは感謝しているので黙っていた。

はぁ…なんか少し体は軽くなったけど、違う意味で疲れたんだけど。

ちなみに普通分けるっていうのは、既にオーラ化してるものを分けるって感じ。手繋いだりするだけで簡単に分けられるけど、そこまで回復しない感じ。

で、さっきのはノア細胞を直接もらってる感じ。だから、オーラに変換する元を増やしてるから回復が速くなるみたいな。まぁ、正直…この方法は男女間でしか基本的に無理っぽいんだけどね。

細胞の受け渡しって、方法が限られてるからね。いや、やる気になれば出来るだろうけどさ。

最悪、血液でもいいみたいだけど、血液型の関係で無理な場合もあるからね。



「なぁ、沙羅」

「なに?」

「続きは?」

「死にたいのかな」

「目がこえーよ。でもここは、基本的に男ばっかりなんだからもう少し自覚持て」

「それいつも盛って来るリョーガが言うの。そもそも、そんな気を起こすのあんたとさぶくらいだよ」



後は、修二くらいか。

確かに、特殊部隊で女はあたしだけだけど…オペレーターに杏ちゃんとかいるし。他に医療班にだって女の子はいるからね。

そっちの子を相手にすればいいのに。いや、でも杏ちゃんは可愛いからダメ。杏ちゃんに手を出したら許さない。あたしの数少ない癒しだからね。

そもそも、こんだけ戦闘漬けの奴に変な気を起こすこいつが頭おかしいんじゃないかと思う。普通は、可愛らしい女の子らしい子がいいんじゃないの。

まぁ、あたしには男の好みとかよくわからないけどさ。あたしが男だったら自分みたいな女の子は、お世辞でも可愛いとか思わない。

そんな事を考えながら、抵抗する気がないのをわかっててなんの躊躇いもなく、あたしに跨がるこいつを誰か殴ってくれ。




(ちょっとだけならいい?)
(ちょっとってなんだし)
(だから、ちょっと)
(あたしが今どんな状態かわかってる?)
(か弱くて抵抗出来ない女の子)
(マジで死にたいのかな)
(俺、助けたじゃん?)
(恩着せがましい)
(そのお礼みたいな。ダメ?)
(聞きながら服脱がすのやめろ)
(それに更に分けられるぜ?)
(やめる気は?)
(残念ながらないな)

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