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そして帰投待機場に着いて、3人がヘリに乗ったのを確認してから、任務に戻った。
結局その後、雑魚に加えてβのS級も出て来るしで散々な目に遭ったが無傷で帰投した。
「で、次はあんたの任務に着いて行けばいいの?」
「アーン?幸村達がやらかしたらしいじゃねぇか。大丈夫だったのか?」
「あたしは無傷だけど。とりあえず、任務に同行すればいいの?だったら早めにお願いしたいんだけど」
「いや、今日は辞めとく。お前この後、特務があるんだろ。いくら、あんたが相当の実力者だろうと人間だからな。時間が空いた時でいい」
「・・・。ちなみに任務内容は?」
「B地区で特A1体とB級の群の殲滅。人数は俺様を含めた4人だ」
・・・なるほど。
B地区ならD地区よりは、マシだけど特Aがいるとなると少し不安だな。
でも余りにも無謀なら、齋藤か黒部が止めるだろうし。つまり、それなりに実力はあるだろうね。そういえば、少しの間だけみたいだけど、月が面倒見てたんだっけ。
そうなると、別にあたしが同行しなくてもいいんじゃないかと思う訳だ。
でもなぁ、なんかあったらあたしの責任にされそうだしなぁ。ん〜、ただ本当に同行するだけって事で行くか…面倒だけど。
「じゃあ本当に同行するだけするよ。あんた達の事は、月から聞いてるし大丈夫だとは思うけど」
「フンッ。俺様は、跡部景吾だ。沙羅呼びでいいんだったか?」
「いいよ」
「なら俺様も景吾で構わねぇ」
「覚えてたら呼ぶよ」
「ハッ、嫌でも覚えさせてやるよ。すぐに出るぜ」
「わかった」
そういえば、まともに自己紹介をされたのって初めてかも。えーと、チームDのリーダーの子も名前言ってた気がするけど覚えてないや。
まぁ、入れ替わりが激しい東北支部だと名前覚えても意味がない事が多かったからね。
とりあえず、この子はなんとなく覚えた。なんか印象的だし。アカデミー出の坊っちゃんにしては、まともそうな気がするし。
そしてすぐに他のメンバーも集まり、任務に向かった。
◇◆◇◆◇
「マジマジすっげー!!そんな使い方も出来るなんてすばらCー!!」
「い、いや…そうでもなっ」
「ねぇねぇ!また一緒に任務行ってくれる!?」
「まぁ、いいけど…。君、名前は?」
「俺?俺は、慈郎!芥川慈郎だCー!!」
「そう。慈郎は身体能力も高いし、いい鎌使いになると思うよ」
「マジマジ!?うれCー!!沙羅ちゃんに誉められたCー!!」
こんな感じでちょっとだけ殲滅を手伝った結果、任務後に凄い懐かれた。
ていうか、なんか素直を過ぎて毒気を抜かれた。それになんだかんだで、全員があたしの言う事をきいてたし。
その結果、大した負傷者もなく無事に任務は終わった。この4人は、なかなか優秀だったな。自分の役割を理解してるっていうか、いいメンバーだな。
(・・・俺は、どうでしたか?)
(後方支援が的確だったし。いい仕事してたよ)
(あ、ありがとうございます!!)
(そこの君もいい指示だったよ)
(ふふっ、ありがとう)
(フンッ、俺様のチームだからな)
(君達の名前も覚えとくよ。名前は?)
(お、鳳長太郎です!)
(滝萩之介。よろしくね)
(君達には、何かあれば教えてあげるよ)
(わーい!うれCー!!)
(俺様を無視するんじゃねぇ!)
(景吾も口ばっかりじゃなく、いい動きだったよ)
(・・・!あ、当たり前だ!!)
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※気難しい立海とちょろい氷帝
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