そして柘植に武器について説明をされたが、いまいちよくわからず頭を傾げる。学がないあたしからしたら、よくわからない単語ばかりで半分以上理解が出来なかった。
「まぁ、要はお前が強けりゃ強い程、武器も強くなるって事だ」
「うん。どれ使っていいの?」
「最初は、自分が使い易いもんにしとけ。すぐに死なれても困る」
「どれが強い?」
「・・・。専用武器を造るまで日が掛かる。その間に色々試せばいい」
「わかった。これは?」
「小型拳銃。弾丸はそいつの能力値で勝手に生成される」
「こっちは?」
柘植は、あたしがわかるまで武器について詳しく教えてくれた。正直、それでもなんとなくしか理解出来なかったから、後は感覚で覚えるしかないっぽい。
ちなみにあの2人には、既に専用武器とやらを所持しているらしい。なんかわからないけど、悔しい。
特殊部隊なんて無理だと思ってたのに、何だかんだで武器を選んだりしてるし。
「じゃあこれとこれ」
「明日の任務前に取りに来い。サイズの調整をしといてやる」
「わかった」
「お前の部屋は、さっきの部屋だ。きゃつ等も一緒だ」
「わかった」
「嫌じゃねぇのか?」
「別に。それよりお腹空いた。齋藤が、いっぱい食べさせてあげるって言ってた」
「・・・食堂に案内してやる。こっちだ、着いて来い」
柘植の言葉にコクりと頷くとそのまま、食堂とやらに案内してくれた。
やっぱり見慣れない物ばかりで、周りを見渡してしまう。まず、上を見て空が見えないのが凄い。これなら、雨が降っても全然冷たくないだろうな。それに冬に雪が降っても寒くないし。
それに柘植が言うには、ここで食べたいものを言えば食べ物が出て来るらしい。いまいち、意味がわからないし、信じられない。
「なにが食いたいんだ」
「おいしいの」
「嫌いなもんはあるのか」
「ない」
「今日は、適当に頼んでやる。食いたいもんをあいつに頼めば料理を作ってくれる。次からは自分で頼め」
「わかった。いっぱい食べていいの?」
「好きにしろ」
柘植が小さな部屋?にいる男の人に何かを言うと小さなコップを2つ持って来た。
どうやら飲み物らしい。
見た事のない色の飲み物で頭を傾げると柘植が"オレンジジュース"と言った。
オレンジがよくわからず、何かと聞くとみかんの飲み物らしい。みかんは、食べ物な気がするけど、飲んでみろと言われたので恐る恐る口にしてみた。
初めて飲んだオレンジジュースは、甘いけどちょっと酸っぱくて凄く美味しかった。
柘植はいい人だと思った。
(美味いか?)
(うん!!)
(そうか)
(柘植のそれは?)
(コーヒーだ)
(こーひー?)
(まだお前には早い)
(美味しくないの?)
(お前からしたら苦いだろうな)
(薬?)
(薬じゃはないが、似たようなもんだ)
(ふーん?)
※柘植のキャラがわからん
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