01*過去(4/4) 




そして柘植に武器について説明をされたが、いまいちよくわからず頭を傾げる。学がないあたしからしたら、よくわからない単語ばかりで半分以上理解が出来なかった。



「まぁ、要はお前が強けりゃ強い程、武器も強くなるって事だ」

「うん。どれ使っていいの?」

「最初は、自分が使い易いもんにしとけ。すぐに死なれても困る」

「どれが強い?」

「・・・。専用武器を造るまで日が掛かる。その間に色々試せばいい」

「わかった。これは?」

「小型拳銃。弾丸はそいつの能力値で勝手に生成される」

「こっちは?」



柘植は、あたしがわかるまで武器について詳しく教えてくれた。正直、それでもなんとなくしか理解出来なかったから、後は感覚で覚えるしかないっぽい。

ちなみにあの2人には、既に専用武器とやらを所持しているらしい。なんかわからないけど、悔しい。

特殊部隊なんて無理だと思ってたのに、何だかんだで武器を選んだりしてるし。



「じゃあこれとこれ」

「明日の任務前に取りに来い。サイズの調整をしといてやる」

「わかった」

「お前の部屋は、さっきの部屋だ。きゃつ等も一緒だ」

「わかった」

「嫌じゃねぇのか?」

「別に。それよりお腹空いた。齋藤が、いっぱい食べさせてあげるって言ってた」

「・・・食堂に案内してやる。こっちだ、着いて来い」



柘植の言葉にコクりと頷くとそのまま、食堂とやらに案内してくれた。

やっぱり見慣れない物ばかりで、周りを見渡してしまう。まず、上を見て空が見えないのが凄い。これなら、雨が降っても全然冷たくないだろうな。それに冬に雪が降っても寒くないし。

それに柘植が言うには、ここで食べたいものを言えば食べ物が出て来るらしい。いまいち、意味がわからないし、信じられない。



「なにが食いたいんだ」

「おいしいの」

「嫌いなもんはあるのか」

「ない」

「今日は、適当に頼んでやる。食いたいもんをあいつに頼めば料理を作ってくれる。次からは自分で頼め」

「わかった。いっぱい食べていいの?」

「好きにしろ」



柘植が小さな部屋?にいる男の人に何かを言うと小さなコップを2つ持って来た。

どうやら飲み物らしい。
見た事のない色の飲み物で頭を傾げると柘植が"オレンジジュース"と言った。

オレンジがよくわからず、何かと聞くとみかんの飲み物らしい。みかんは、食べ物な気がするけど、飲んでみろと言われたので恐る恐る口にしてみた。

初めて飲んだオレンジジュースは、甘いけどちょっと酸っぱくて凄く美味しかった。

柘植はいい人だと思った。




(美味いか?)
(うん!!)
(そうか)
(柘植のそれは?)
(コーヒーだ)
(こーひー?)
(まだお前には早い)
(美味しくないの?)
(お前からしたら苦いだろうな)
(薬?)
(薬じゃはないが、似たようなもんだ)
(ふーん?)

※柘植のキャラがわからん


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