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 02 (4/5) 

    そして暫くして、柳生・ジャッカル・真田が合流した。

    参謀以外は、怪我はないがみんな既に憔悴していた。

    特に赤也とブンちゃんは、虚ろな目で璃亜の名を呼んでいた。



    「時間が惜しい。支給武器を確認したら俺と真田、仁王と柳生は璃亜と羽川を探しに行く。今は、だいたい11時か…じゃあ遅くても13時には1度ここに戻る事。わかったね」

    「…わかったぜよ」

    「ジャッカル・蓮二・丸井・赤也はここに残ってて。…なにかあればここを離れるんだよ」

    「あ、あぁ…わかったぜ」

    「…うむ、では行くぞ。璃亜と羽川が心配だ」



    そして武器の確認と携帯登録をしてから俺等は、小屋から出た。

    ちなみに俺も参謀も配役の事は言わんかった。と言うのも、幸村が別に言う必要ないとはっきりと言ったからじゃ。

    俺は、信じたいと思う者を信じるからみんなもそうする様にして…と付け加えて。


    それにしても、璃亜と羽川は生きているんじゃろうか。最後に見た璃亜は、森の中を走りまっとった。そして羽川は、どこかで倒れとった。

    すぐにでも探しに行きたかった。じゃが、俺の身勝手で幸村達に迷惑や危険が及ぶかもしれんと…我慢した。

    それは、みんなそうだと思う。周りを警戒しながらも自然と俺と柳生の歩く速度が速くなってるのがその証拠じゃった。



    ―――
    ――――
    ―――――

    *****

    気が付いたら見た事ない部屋にいて…近くには、早苗に桜乃ちゃん、朋ちゃん、杏ちゃんがいた。

    それでなんだかよくわからない説明をされて…リュック持たされたかと思ったらまた意識が飛んだ。

    そして目を覚ましたら薄汚い小屋にいた。周りを見渡して、あたしはすぐに状況を理解した。近くに早苗達がいない…つまり、あたしと同じ様にどこかに放置されてる。


    すぐに近くにあったリュックの中身を確認する。正直、説明はあまりよく聞いていなかった。だから、テキストが入ってて少しだけ安心した。

    そして軽くテキストを読み、グシャリとテキストを握り潰して、あたしは小屋から飛び出した。

    ………クソッ!!
    なにがクイーンだ!こんなの、ただの的じゃねぇか!!

    クソッ…正直、鬼よりみんなが怖い。鬼は完全に敵だとわかってる分、楽だし。

    早苗っ…無事でいて!

    あたしは、支給品である小型ナイフを持ちながら必死に森の中を走った。





    (なぁ…柳、反応は?)
    (うむ…今のところない)
    (なんで、こんなっ…俺…怖いっス…!)
    (落ち着け、赤也…)
    (だって…璃亜先輩も羽川さんもいなくて!それに何人かもう死んでるんッスよ!?)
    (…しかし、俺等は生きている)
    (で、でもっ…お、俺っ…)
    (…赤也、お前は俺等が守ってやる)
    (ったく…世話の掛かるヤツだぜい)
    (フッ…全くだな。安心しろ赤也…)
    (せ、先輩…)


    ※支給武器、所持武器、生存者等
    ネタバレがある可能性があるので
    閲覧にご注意下さい。→