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 02 (3/4) 

    そして赤也に代わって財前に説明をしようとしたら、どうやらグループ通話だったせいか日吉が通話に参加した。



    「"ずっと通話状態みたいだが、なんかあったのか?"」

    「"なんや切原が訳わからん事言うとるだけやで。ちゅーか、授業どないしたん?"」

    「"何かあったのかと思って、抜け出して来たんだが…特に何もないみたいだから切るぞ"」

    「ちょっと待って」

    「"ん?その声は、幸村さんですか?"」

    「あぁ、急に悪いね。少し、財前と日吉に聞きたい事があるんだけど…聞いてくれるかい?」



    財前だけでも十分だけど、日吉がオカルトに詳しいのを思い出して切ろうとしていた日吉を引き止めた。

    それに財前は、璃亜の事を認識しているけど日吉が認識していない可能性もあった。まぁ、普通に聞いたら璃亜さんに何かあったんですか?と聞いてきたので認識してるみたいだ。

    そして少し変わった話だけど…と前置きをしてから2人に昨日の夢(?)についての夢を話した。



    「"夢やろ?猿夢とやったら聞いた事あるんやけど"」

    「"…幸村さんてオカルト好きでしたっけ?"」

    「いや、そうでもないよ。なにか心当たりがあるのかい?」

    「"・・・・。先に1つ聞いても良いですか?"」

    「なんだい?」

    「"璃亜さんについて確認をしたのは、なぜですか?"」



    日吉の言葉に思わず、黙る。

    確かに、財前が気にしてなかっただけで急に璃亜の事を聞いた挙げ句、あんな夢(?)の話をしたら不振がられて当たり前だ。

    もちろん、夢(?)の話はしたけど璃亜については一切話していない。なのに、璃亜について気にしてくるって事は日吉は何かを知ってる可能性がある。

    素直に璃亜がいなくなった事を話した方がいいのか…それとも、



    「"璃亜さんの姿、見てないんじゃないですか?"」

    「"は?どういう事やねん"」

    「・・・どうして、そう思うんだい?」

    「"確信はまだありませんけど、ある呪い(まじない)の内容に似てたのでもしかしてと思ったんですが。違うならいいです"」

    「"まじない?よく女子がキャーキャー言うとる様なやつか?"」

    「"いや、それとはまた違う。正確には、呪術とか呪いと言った方がわかり易いかもしれないが"」



    さすがは、オカルトに詳しいだけの事はある。俺には、全くわからないが…どうやら似たような内容のものがあるらしい。

    だけど、ここで璃亜が普通にいると言ったら話が終わってしまうだろう。

    ・・・・・。

    赤也が日吉に詳しく聞きましょうよ!と言わんばかりの顔をしているのでゆっくりと頷いた。