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 02 (2/4) 

    そこのサイトを開くと怖い都市伝説と言われている数々の話が載っていて仕方なく気になる物から読んでみた。

    そして似た様な夢で何かに追われる…殺される等、色々な都市伝説について読んでみたが日が繰り返されるというワードが出て来なくて結局よくわからなかった。



    「あの幸村部長…他校の奴等も璃亜先輩の事、わかんなくなってるんスか?」

    「え?」

    「日吉とか財前に聞いてみようかなって。なんかさっきLINEがグループに来てたんで…」



    赤也の言葉に少し驚きつつ、確かに立海では俺等以外に璃亜を覚えてる奴はいないみたいだけど、他校はどうなんだろうか。むしろ、璃亜のお母さんのルリ子さんや弟の蒼真くんは?

    ・・・・。

    とりあえず、迷ってるくらいなら確認した方が早い。携帯を持ったまま俺の返事を待っている赤也に連絡してみな。と言うとわかったっス!と頷きすぐに電話を掛け始めた。



    「"なんやねん、いきなり通話してくんなや。今、授業中やぞ"」

    「授業中なのに出てんじゃん!」

    「"なんや嫌な夢見て、気分悪いから出とらん。で、なんやねん?ちゅーか、日吉は真面目やから授業受けとんちゃう?"」



    気を利かせてスピーカーで話してくれている赤也が聞くっスよ?と言わんばかりに俺を見たのでコクりと頷くと赤也が意を決した様に口を開いた。



    「あ、あのよ…璃亜先輩、いるじゃん?」

    「"あ?璃亜さんがどないしたん?ちゅーか、璃亜さんからLINEの返事来うへんし。あの人、まだ寝とるん?"」

    「っ!財前、璃亜先輩がわかるのか!?覚えてんだよな!?」

    「"はぁ?なに訳わからん事言うてんねん。お前、寝惚けとるんか"」



    財前の言葉に赤也がガタッと立ち上がり嬉しそうに声を荒げた。そんな赤也に心底面倒臭そな財前は、せやから璃亜さんがなんやねん?と更に言葉を続けた。

    つまり、財前は璃亜の存在を認識している。正直、なんで財前が璃亜の存在を認識しているのかはわからないけど…俺等以外にも璃亜を覚えてる人がいる事がわかっただけでも儲けものだ。

    そして更に赤也が夢の話をしていいかと俺に小声で聞いてきたので、ゆっくりと頷くと支離滅裂に財前に夢の話をし始めた。



    「"ちょ、お前の言語能力が低過ぎて訳わからんわ!もう少しわかり易く話せや!"」

    「し、仕方ねぇじゃん!俺だって訳わかんねぇんだから!」

    「"訳わからんのに話そうとすな!アホか!"」



    さすがにあの説明だと頭脳派の財前でも理解は出来ないだろうね。むしろ、俺もよくわからなかったし。

    さすがにこのまま財前が機嫌を損ねて通話を切ってしまうのは、困るので俺が話す事にした。