可愛くないヤツ (1/4)
うーん、こんなもんかな。
アキラに言った通り、あたしはカレーを作った。ちなみにあたしは、既に食べました。
そして人数分のお皿を準備して、サラダを作った。ちなみにサラダは、デカイ皿に作った。分けると皿が汚れるし、これなら適当にみんなで食べれるだろうし。
とりあえず、シャワーも先に済ませたし、部屋で適当に過ごそう。むしろ、お腹が痛くなったら面倒臭いので寝ちゃうのもいいかもしれない。
そんな事を考えながら特にする事もなかったので、イヤホンで音楽を聴きながら絵を描いてた。
───
────
―――――
ん、ん〜っ…?
ハッ!またあたし寝てた!?
あ、あれ?なんだこれ。
テーブルで下らない絵を描いてたあたしは、知らない内にまた寝ていたらしい。
そしてそんなあたしに掛けられていたのは、あたしの毛布だ。あれか?アキラかな?
耳を済ませば、確かに隣の部屋から騒がしい声が聞こえる。辺りは、真っ暗だし…当たり前と言えば当たり前か。
ゆっくりと立ち上がり部屋の電気を付ける。そして一番に目に入ったのは、あたしの落書き帳に書かれていた文字だった。
"寝るならベッドで寝なよ。本当にバカだね。後、絵下手くそ過ぎ"
「……………」
ま た あ い つ か !
この完全にあたしをバカにした文章は、深司しかいない。てか、あいつまたあたしの部屋に無断で入ったのかよ。
いや、毛布を掛けてくれたのは嬉しいけどさ。普通は、起こすだろ!いや、むしろ入ってくるなよ。
とりあえず、深司がこの部屋に来たのはわかった。いや、もう別にいいけど…なんか面倒臭いし。
そして落書き帳を片付けて、寝起きで喉が渇いたので1階にジュースを取りに降りた。
んで、ペットボトルを片手に自分の部屋に戻った。
うん、そこまではよかった。
「……………」
「……………」
「なんでいるんですかね?」
「ドアが開いてたから」
「いや、意味わかんねぇし!」
「ハァッ…てか、そんな冷たい物飲むつもり?やっぱりバカだろ」
「あぁん!?」
部屋に戻ったら、何故かあたしの部屋に深司がいた。しかも、あたしが持って来たジュースを見るなり取り上げやがった。
なにすんだ!
ジュースを取り替えそうと手を伸ばすが全くもって届かない!と言うか、力では勝てません!
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