×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -

クラスは同じ (1/4)


そして騒がしい(遊びに来た深司との喧嘩)春休みが終わり、始業式だ。あたしからしたら転校初日になる訳だが。



「なんつーか、なまえが不動峰の制服とか違和感やべぇな」

「あ、似合わない?」

「いや、そうじゃなくて。今まで私服しか見たことなかったからよ。しかも同じ学校ってなるとなんか不思議な感じっつーか」

「まぁ、確かに春休みはいつもと変わらない感じだったしね〜。長期休みは、みんなで集まってたし」

「なんかなまえと深司が喧嘩してたイメージしかねぇけどな…」



小さい頃から春・夏・冬の長期休みは、アキラ…つまり従姉妹同士で集まって過ごしていたあたし達としては、余り代わり映えないのない春休みなのだ。

いや、深司のせいでかなりかわってたかもしれないが。

なので、こうして長期休みを終えてからアキラと顔を合わすのは凄く新鮮だ。



「アキラー!伊武くんが迎えに来たわよ!なまえも一緒に連れて行ってあげなさいよ」

「わかってるってー!って、露骨に嫌そうな顔すんなよ…」

「なんで深司やねん。あいつ一人で行けよ。あたしは、アキラと二人がいい」

「……っ!ま、まぁ…中学からずっと一緒に行ってるから仕方ないだろ。ほら、行くぞ」



そして美奈姉に見送られてあたしとアキラは、家を出た。そして目の前には、アキラと同じ制服に身を包んだ深司。

相変わらず、憎たらしいくらいの美形だ。性格がクソだからあんまり意味ないけど。

そしてよく見れば自転車だ。



「なんでそいつまでいる訳?」

「だから何度も話しただろ?今日からなまえも不動峰に通うって!」

「文句あるなら一人で行けよ、バーカ!」

「…むしろ、アキラと約束してたの俺なんだけど。あんたが一人で行けばいいじゃん」

「おいおい…朝から喧嘩すんなよ。とりあえず、なまえは俺の後ろに乗れ」

「まさかの2ケツ!」

「深司が歩きだったら歩きだったんだけどな。いつも深司に合わせてんだよ」



アキラ、お前…優しすぎるだろ。てか、2ケツとかいいのか?いや、あたしも前の学校ではよくやってたけどさ。

なんて考えていたらいいから乗れと無理矢理、後ろに乗らされました。しかも座りね。

座布団とかないよ。だからね、凄くお尻が痛いんですよ!

だけど、乗せて貰ってる身としては文句は言えないので我慢しました。


深司はそれに気付いてたのか、ざまぁみろと言わんばかりの顔をして鼻で笑ってやがった。あいつ、ホント性格クソッ!


prev|next

[戻る]