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13*(1/4)


晴れてみょうじと付き合う事になったんじゃが…何故か、幸村達の方が俺以上に喜び騒いどった。

ちなみに幸村から貰ったストラップは、まだ渡せてない。学校に着いてから、ゆっくりと渡す予定でいるんじゃが…帰りのバスの中で既に隣にいるんじゃから、渡してもいい気がするナリ。

いや、まぁ…スヤスヤと気持ち良さそうに寝ちょるみょうじを起こすのは少し可哀想じゃから、このままでもいいか。



「で、実際どうなん? 付き合ってなんか変わったのかよぃ」

「可愛いナリ」

「それは付き合う前から言ってたじゃねぇか。なんつーか、みょうじの態度が変わった〜とか」

「んー、照れたり恥ずかしがったりする様になったかのぅ」

「へぇ、確かに可愛いね。みょうじさんって何事にも動じないイメージだし」



とりあえず、みょうじが起きない様に声は小さめじゃが…昨日の夜にまともに話が出来なかったせいか、興味津々といった様子でブンちゃん達がみょうじについて聞いてくる。

正直、付き合うと言ってもみょうじの事じゃからもっとサッパリした感じかと思っていたんじゃが…バスに乗る前にわざわざ俺のところに来て隣に座りたいと言いに来たりと、結構好きって気持ちを態度や行動に出してくれてちょっと驚いたが、普通に嬉しいナリ。

ちなみに栗原には、 "わたしがなまえちゃんの背中押したんだからね!" とドヤ顔をされた上で盛大に祝われた。

尚、栗原は柳生と特に進展はなかったらしい。ドンマイぜよ。



「つーか、いくら好きっつっても他のヤツが告白してんのに乱入するとかすげぇよな」

「ふふっ、それだけ仁王を取られたくなかったんじゃない?」

「仁王の事めちゃくちゃ好きじゃん。正直、みょうじって恋とかすっげぇ疎そうなのに」

「その後押しを栗原さんがしたみたいだよ? 異性として意識してなかったみたいだけど、栗原さんに色々と言われて異性として好きって気付いたみたいな?」

「まぁ、俺と幸村は栗原から色々と聞いたからな」



いや、いつの間に栗原とそんな話をしたんじゃ。ちゅーか、俺しか知らんと思っとったのに…なんだか複雑じゃ。まぁ、俺はちゃんとみょうじの口から聞いたからアレじゃが。

それにしても、異性として意識してなかったはかなり衝撃的じゃったけどな。そりゃあ、海であんな行動をする訳じゃ。今のみょうじなら、絶対にやらなそうじゃし。

いや、みょうじの事じゃし…楽しければいい精神で気にしない可能性も無きにしもあらず…といったところかのぅ。

まぁ、とりあえず色々といっぺんに起こったが…無事にみょうじに気持ちは伝えられたし、付き合う事も出来たぜよ。


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