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キミと共にする (1/4)


最近、やっとなまえに毎朝起こされる事に慣れて来た今日この頃。隣でなまえが寝とるのもそうやけど、やっぱり自分の好きな人の無防備な姿は心臓に悪い。



「…光くん?具合悪い?」

「…ん、悪ない。せやけど、二度寝せぇへん?」

「でも今日は、光くん朝練あるって…それに朝御飯も出来てるよ?」

「…朝練よりなまえと寝とりたいんやけっ…」

「あぁっ!!ひかるにーちゃんがまたねぇちゃんにわがままいうとる!ばぁちゃん!ひかるにーちゃんがぁぁ!」

「えっ…あ、輝くん」



ベッドに座りながら俺を心配そうに見つめていたなまえの手を握り布団に入るように言っとったら凄い勢いで輝が部屋に入って来てギャーギャー騒ぎながら階段を降りてった。

…チッ、あのチビ。
毎朝毎朝、邪魔しよって。

ちゅーか、なんでお前までなまえと一緒に起こしに来とんねん。それとお前、よう階段から落ちるんやから走んなや。

そんなこんなでなまえは、俺ん家に住んどるっちゅーか…なんちゅーか、まぁ一緒に生活しとる。



「ハァ…今日の朝飯なん?」

「今日はトーストとオムレツとかの洋食だよ」

「なまえがオムレツ作ったん?」

「うん。今日はお母さんがお弁当作ってくれたから、朝飯はあたしが作ったの」

「ほな、食べなあかんな。なまえ、起こしてやー」

「んっー、お、重い…光くん無理だよ」

「相変わらず、非力やなぁ。まぁ、はよ行かんとオカンが上がって来そうやし行くか」



俺の腕を掴んで引っ張り起こそうとしたなまえやったけど、まぁ普通に無理で少し悲しそうな顔をしとるなまえの頭を撫でてから渋々ベッドから出て、一緒にリビングに向かう。

なまえは、俺より早く起きてオカンと一緒に朝飯と弁当を作っとる。その日によってどっちが作ったとか変わるんやけど。

ちなみに住んどるいうてもなまえがいたアパートはまだあるで。正式に住所とか色々変更するのは大変だからってなまえが言うたんと、なまえがたまにあっちの家に帰れるようにって。それに荷物とかがまだ全然アパートの方にあるしな。



「あ、光!朝からなまえちゃんに何わがまま言うたん?」

「あんなあんなー!ねぇちゃんになぁ!」

「輝は黙っとれ!」

「なんやなんや?朝からなまえちゃんに甘えとったんか?ええなぁ、羨ましいわ!」

「あんたは、はよ仕事行き」

「ほら見てみ、うちの嫁さん冷たいでぇ。光が羨ましいわー」

「シバくで。昨日、飲み代言うてアホみたいに金使ったんやから、ちゃんと働いて来てや」



ほんで、相変わらず朝からうっさいアホ夫婦の漫才を聞き流しながらなまえと一緒に朝食を済ませた。

途中で輝がねぇちゃんあーんとかふざけた事しとったから俺が横から食ってやった。

大人気ないとか知らん。


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