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キミを紹介する (1/4)


今日は、部活も休みでなまえが俺ん家に来る日なんやけど…なんや俺がめっちゃ緊張しとるんやけど。



「オトンと兄貴は、ホンマに気ぃ付けてや。必要以上に近付いたら怒んで」

「もうオトンは部屋に籠っといた方がええんちゃうん?」

「いや、それあんたもやから。ウチとお母さんだけの方がええやない?大丈夫なん?」

「はぁ?俺若くてイケメンやから大丈夫やし!オトンはアウトやろ」

「なんでやねん!父さんだって見たいわ!影からちょっと見とるだけにするから!」

「それ逆効果や。ちゅーか、光はそろそろ迎えに行かんでええん?そろそろ時間やで」



オカンから話を聞いたオトンは、なんや知らんけど家に連れて来るんやとか言うて…俺に泣き付いてくるし。しまいには、兄貴にまで話がいったらしく…嫁と甥までおるし。

まぁ、2世帯やからしゃーないっちゃしゃーないんやけど。

いや、そんな事はどうでもええねん。

オカンに言われた通り、そろそろ迎えに行かなあかん時間でとりあえず迎えに行ってくるわと家を出た。


ほんで、なまえを迎えに来たんはええんやけど…



「これ変じゃないかな?」

「ちょ、なんやその服」

「綺麗な服を探したんだけど…なかったから。やっぱり変かな」

「…いや、可愛えけど。え、なんでそない格好しとるん?」

「光くん家に行くから。それに傷とか隠さなきゃだし…なかなかいい服なくて」

「いや、知っとるから別にそこまで隠さんでも大丈夫やろ」

「ううん、だめ。見えて気分がいいものじゃないから」



いつも真っ黒なワンピースに真っ黒なタイツでおるなまえが、今日は真っ白なワンピースに身を包んでてビックリした。

膝下くらいの丈なんやけど、脚が見えるんが嫌みたいでどうしようかと悩んどるらしい。ちなみにタイツは黒しかないらしい。

ちゅーか、膝下やからそない傷見えへんし。それに普通にこのままの格好が可愛えから、俺はその格好がええ言うたら少しだけ考える素振りをするとわかった…と頷いた。



「…………」

「気にし過ぎや。それにほとんど見えへんし」

「大丈夫かな」

「むしろ、格好よりオトンと会わせる方が心配や」

「大丈夫だよ」

「嫌やったら逃げてええから」

「そんな事しないよ。光くんのお父さんだもん」



いや、俺のオトンとかやなくて…普通におっさんが近くすれ違っただけで顔青くするくらい苦手やんか。

学校でもオサムちゃんがなまえの事を頼まれとったんも、オサムちゃんが教師ん中で一番若いからって理由やったらしいし。


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