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不思議な気持ち (1/4)


あの日…興味本意でみょうじに話を聞いて、正直俺は後悔しとる。

みょうじは、構ってちゃんとかメンヘラとかそんな次元の話やなくて、ホンマに精神的にあかん状態やった。

その原因は、少なくとも3つ。

1つ目は、小さい頃から父親の方に虐待されとった事。ちゅーか、母親も暴力奮われとったみたいやら虐待っちゅーかDVやな。

2つ目、中学ん時に母親の事で脅されて父親にレイプされた事。んでそれを切っ掛けにやっと離婚出来て逃げるように母親の故郷の大阪に引っ越して来たらしい。

3つ目、母親の死。飲酒運転で突っ込まれて母親だけ死んだらしい。それが大阪に引っ越して来て1週間くらいの時やって。


1つ目と2つ目に関しては、もうなんとも思っとらんのかなんなのか…他人の事かの様に淡々と話しとった。

んで、問題が3つ目の母親の事や。

正直、この話に関しては、話を始めてすぐにみょうじの様子がおかしくなって事故で死んだいう事しか聞いとらん。

あたしがっ…あたしが…って頭抱え始めたかと思えばごめんねごめんねって母親に謝り出すしで、正直ホンマにどうしてええかわからんかった。


んで、暫くどうしてええかわからんし…放っといたら落ち着いたのか、あたしに関わると不幸になる言うてふらふらと部室から出て行ったって感じや。


しかもその後の授業は全部サボったんか帰ったんか知らんけど、みょうじは教室に来うへんかった。

んで、今日は朝からみょうじは学校に来とらん。



「なんや、財前どないしたん?今日、様子変やで?」

「なんもないッスわ」

「せやせや!ちゅーか、昨日の包帯なんやねん!誰があんな怪我したん!?大丈夫やったん!?」

「おい、謙也!ご飯粒飛ばすやな!食いながら喋んなアホ!」

「うっさいわ!お前は唾飛ばすなアホ!」



んで、先輩等は相変わらずうっさいし。ちゅーか、なんで毎回この人等と俺は昼飯食っとるんやろ。まぁ、今更メンドイから移動はせんけど。

あぁ、クソ…興味本意で聞くんやなかったわ。あんなん聞いたら気になるやんか…ちゅーか、関わるなとか無理な話やんけ。

ただの構ってちゃんとかメンヘラやったらどうでもええけど。なんちゅーか…あかん、偽善者みたいな事考えとる自分めっちゃ気色悪いわ。



「ハァ…謙也さんキモいッスわ」

「いきなりなんやねん!?」

「あ、すんません。謙也さんの顔見たら勝手に」

「どういう意味や!なんやねん!溜め息とセットでキモいて!」

「顔はしゃーないで謙也。ドンマイ」

「せやな。ドンマイや」

「お前等までなんやねん!」



とりあえず、今日は謙也さんで気晴らしするしかないわ。

正直、みょうじが学校に来てへんからなんも出来へんし。


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