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結局、なまえの手抜き料理で夕御飯を済ませて今はなまえの部屋で適当に過ごしてる。
しかもお風呂入りたいとか言い出すし、なんなのこいつ。普通にそれはアキラが帰ってから入れよ。
とか思ってたのに行ってくればとか言っちゃう俺も俺だよね。ハァ…本当にアキラが言ってた通りで警戒心とかないんだね。
だからかな…なんでか放って置けないんだよなぁ。
そして暫くしてなまえが戻って来て、ゆっくりと隣に座った。
「深司、まだ帰らなくて大丈夫なの?」
「なに、帰って欲しいの」
「ち、違うし!ただもう時間遅いじゃん」
「…いつもアキラと遊ぶ時、もっと遅くまでいるんだけど」
「じゃあまだ帰んない?」
「…ハァ、アキラが帰って来るまでとか言ったのなまえじゃん」
「そ、そうだけどさぁ!」
だけど…なんだし。
ていうか、散々1人でいるの嫌だって話を聞いてるのに今更帰るとか言うわけないじゃん。どんだけ俺の事、冷たいやつだと思ってるの。
むしろ、部活に呼んであげて家まで送って…アキラが帰って来るまでって話でいるのにさ。
…ハァ、全く嫌になるよなぁ。
結局、アキラアキラ言ってるし。どんだけアキラが好きな訳…ムカつくよなぁ。
「ん〜〜〜っ…」
「…なに」
「アキラは、あたしといても嬉しくないのかな。やっぱり毎日顔合わせてるとそうなるんかなーって」
「…俺に聞かないでくれる」
「だって深司くらいにしか聞けないもん!」
「ハァ…そんなに寂しいわけ?」
「寂しいよ!」
ていうか、素直にアキラに言えば済みでしょ。あのアキラだし…すぐに帰って来ると思うけど。それにあの態度で嬉しくないって事はないでしょ。
確かに前よりかなまえを構う事は減ったけど、なんだかんだで毎朝一緒に登校するし。移動教室もお昼もアキラがなまえに声掛けてる。
…あれ?十分じゃない?
むしろ、一緒に居すぎな気がするんだけど。
「ん、」
「え、なにこれ」
「俺の連絡先」
「深司の?」
「寂しいなら連絡してくれば。要らないなら捨て…」
「夜とかもいいの!?」
「………別にしてくれば出るけど」
「する!最近、アキラ寝るの遅くて一緒に寝れないし」
……それ本当だったんだ。
え、いくら従姉妹だからって高2の男女が一緒に寝るってどうなの?やっぱりバカなの?
しかもアキラも断らないってどうなの?杏ちゃんにチクろうかな。
でも嬉しそうに俺の連絡先を携帯に登録してるみたいだし、まぁ…いいや。
(アキラと寝るのやめなよ)
(え、アキラが嫌だって言ってたの!?)
(…ハァ、いいからやめなよ)
(ん〜〜〜〜…)
(…電話してあげるから)
(マジで!長電話?)
(別に…寝るまで付き合ってあげるけど)
(うん、わかった!)
(・・・(ちょろいなぁ…))
(前の学校の友達にも電話してたんだけどさぁ…)
(…毎日は悪いなぁって思ってたんでしょ)
(そう!それ!!)
(…まぁ、俺は構わないけどね)
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