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もう、なんなのホントにさ!

さすがに動き過ぎてお腹が痛くなりそうな気がして、ジュースを諦めてゆっくりとベッドに向かう。

それを確認すると深司は、ジュースをテーブルに置いた。そしてベッドになにかを投げてきた。



「ハァッ…冷たい物は飲まない方がいいに決まってるだろ…冷やすと良くないって知らないのかよ」

「……え、なにこれ」

「…ミルクティー。見てわかんない訳?」

「いや、そこじゃねぇし!てか、なんか詳しくね?てか、あれ?まさか生理痛って知ってて…」

「…普通に口に出すなよ。あーあ…本当に女とは思えないよなぁ…。妹もあんたと同じだから知ってるだけ」



…ん?うーん?
つまり、深司の妹も生理痛が重いから色々と知ってるって事?そう言えば、横瀬ちゃんもあたしがなにも言ってないのに生理痛ってわかってたな…。

なんて言うか…深司すげぇな。お腹痛いってだけで生理痛ってわかるのもそうだけどさ…妹の面倒をみてるって言うのがね。

そして深司が投げてきたミルクティーに手を伸ばす。さすがに温くなってしまっているがまだ温かい。



「…顔色悪くてブスが更にブスになってるけど」

「んだとー!」

「…うるさいなぁ…お腹に響いて痛くなっても俺は知らないからね」

「いや、お前のせいだから!…っう」

「…ほら、言ったそばからなにしてんだか」

「…た、立ち眩みだし」



グラリと目の前が歪んだかと思ったら、深司が呆れ顔であたしを支えていた。

言葉は相変わらず冷たいと言うか、素っ気ないくせにゆっくりとベッドに座らせてくれた。

優しいんだか嫌なやつなんだか本当によくわからない奴だ。



「…うーん、クラクラする」

「…貧血だろ。ご飯食べたわけ?」

「とっくに食べましたー。深司達は、食べたの?」

「ふーん。俺等も帰って来てすぐ食べたけど」

「聞きたくないけど聞いとく。味は?大丈夫だった?」

「別に普通」

「…あ、そう」



まぁ、わかってたさ。
深司が美味しいとか言うわけない事くらい。いや、むしろ不味いって言われないだけいいと思うべきか。

とりあえず、ちゃんと食べてくれただけマシか。深司から貰った(?)ミルクティーを開けながらそんな事を考えていると、深司がTVの前に移動するとなにやらやっている。

てか、本当に自由だな…こいつ。


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