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そして1度、横瀬ちゃんのところに顔を出してから学校を後にした。
さすがに迷いはしなかったけど、ちょっと時間が掛かった気がするがどうにか家に着いた。
そして疼いて来てたお腹を擦りながらすぐに薬を飲んでベッドに入り込んだ。
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〜〜〜〜♪
どのくらい寝てたんだろう。
あたしは、自分の携帯の着信音で目を覚ました。ゆっくりと手探りで携帯を手に取り電話に出る。
「…もしも〜し」
「"あ、なまえ!?アキラから早退したって聞いたけど大丈夫なの!?"」
「あ、美奈姉。大丈夫大丈夫〜生理痛だから」
「"それ大丈夫じゃないでしょ!あんた、生理痛で泣き叫んだ事あるでしょーが"」
「アハハ、あったね〜。でも本当に薬飲んだから大丈夫だって」
「"そんな時に悪いんだけど…今日、帰りが遅くなるのよ。アキラにも言っておいたけど、大丈夫?無理なら帰るけど"」
「ん〜?大丈夫だよ?あたしは、適当に作って食べるし。辰兄ちゃんは?」
「"辰弥も遅くなるから私達の分は気にしなくていいから。火と戸締まりだけは気を付けるのよ?"」
「ん、わかったー。仕事頑張ってね!」
そして美奈姉との電話を切ってから時間を確認する。今の時刻は、お昼過ぎくらい。
何て言うか…あたし、寝過ぎじゃね?
いや、余りの痛さで疲れたと言うか…まぁ、そんな感じだったから仕方ないね。でもお昼は、食べなくちゃだしなぁ。
そんな事を思いつつ、重たい体でベッドから出るとまたしてもあたしの携帯が鳴る。
今度は、アキラからだ。
「もしも〜し?」
「"なまえか?母さんから電話あったけど、夕飯どうする?買って帰ろうか?"」
「いや、アキラ金ないっしょ。薬飲んでるし、あたしが作っとくから大丈夫」
「"まぁ、確かにねぇな…。でも今日、俺ん家で遊ぶ日なんだよなぁ"」
「…人数をどうぞ」
「"いつもの5人。もしなら俺等は、ファーストフードで済ましてから帰るけど…そんくらいなら金あるし"」
うーん、5人かぁ。
てか、美奈姉はいつもその5人に夕飯ご馳走してんだよなぁ。むしろ、食べて行きなさい的な?
まぁ、今日は楽に作れるカレーにしようかと思ってたから大丈夫かな?盛るくらいは、アキラにして貰えばいいし。
お米とカレーを多目に作って置けば問題ないだろう。
とりあえず、アキラには夕飯はカレーにするから連れて来て大丈夫だと伝えると嬉しそうに礼を言われた。
うん、やっぱりアキラ天使だわ。
そしてあたしは、適当にお昼ご飯を食べてからまた寝た。
(本当に行って大丈夫なのか?)
(なまえがいいって言ったからな!)
(でも体調悪いんだろ?)
(なまえは、無理なら無理って言うから!)
(まぁ、新作ゲームやりたかったしな!)
(俺等からしたら有り難いよな)
(…ハァッ…本当にバカだね…)
(ん?深司なんか言ったか?)
(…別になんでもない)
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