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うーん…どのくらい寝ていたんだろうか。あたしは、いつの間にか本気で寝てたらしくゆっくりと体を起こす。
「あら、起きたの?お腹はどう?少しはマシになったかしら?」
「はい、お陰様で大分楽になったみたいです」
「ふふ、ならよかった。あ、そう言えばさっきの休み時間に伊武くんと神尾くんが様子を見に来てくれてたわよ」
「な、なんだと…」
「ふふ、神尾くんが凄い心配してたわよ。伊武くんは、寝てるなら心配ないでしょって言ってたけど様子を見に来てくれた辺り、なんだかんだで心配してたんでしょうね」
マジかぁ。
いや、アキラは来てくれるとは思ってたけどさ。まさか、深司まで来てたのか。まぁ、連れて来てくれたの深司だしなぁー。
なんか仮が出来ちゃったなぁ。お礼は一応言ったけど…うーん。
てか、今は大分落ち着いてるけど…またいつ急に波が来るかわからないからなぁ。今の内に帰った方がいいかなぁ。
とりあえず、アキラにメールしとくかなぁ。さすがに深司のは、知らんから出来んけど。
「ねぇ、センセーこの後授業出て大丈夫だと思う?」
「どうかしらねぇ…。無理はしない方がいいと思うけど、頑張るって言うなら先生は止めないわよ」
「帰るなら今の内なのはわかるんだけど、やっぱりなんか生理痛で帰るのって気が引けるって言うかー…」
「まぁ、そうねぇ…。でも痛い思いをするのはみょうじさんだし、また動けなくなっても困るでしょ?」
「んー、そうなんだけど。どうしようかなぁ…うーん、でもアキラ達に心配されたくないし…帰ろうかな」
さすがにあの痛みを耐えられる自信はないし。今日は、大人しく帰ろうかなぁ。でもちょっと帰り道が不安だ。
いや、まぁ…多分帰れるだろう。そこまで遠くもないだろうし。うん、自分の勘を信じろ!
そしてあたしは、結局早退する事にした。担任には、横瀬ちゃん(保健医)から言っといてくれるらしいのであたしは、急いで教室に荷物を取りに行った。
「なまえっ!もう大丈夫なのか?」
「うーん、今は落ち着いてるけどまた痛くなるとアレだから帰る事にした」
「あー…だよなぁ。母さんに連絡は?迎えに来て貰うんだろ?」
「いや、美奈姉に悪いから歩いて帰るよ。今なら帰れるし!って、事で準備するから!」
そして席に戻り、帰りの支度をした。ちなみに何故か深司が席にいなかった。
でもさすがに黙って早退するのも悪いと思ったのでルーズリーフに早退するという事と一言お礼を書いて机に置いといた。
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