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なんか始業式のせいで無駄に疲れたよ。すげぇ注目の的だったし。完全に転校生ってわかるじゃん、あんなの。
いや、もう今更だけど。
アキラからなまえ目立ってたなー(笑)とかメールが来てたけど笑い事じゃないから、マジで。
そして担任と一緒に教室まで行って、よくある先生が呼んだら来なさい的な感じになって緊張はしてないけど、やっぱりあんまり気分は良くない。
担任に呼ばれて教室に入れば、突き刺さるような視線に思わず顔が強張る。すげぇ居心地が悪い。
ザワザワとする教室内でアキラを見付けると小さく手を振るアキラにちょっとだけ心が安らいだ。
「始業式で気付いてる奴もいると思うが、転校生のみょうじなまえだ。仲良くしろよー」
「みょうじなまえです。よろしくお願いします」
「みょうじの席はなー…そうだなぁ、なんなら席替えするか。今の席は、出席番号順のままだし」
担任の言葉にワァッと歓喜の声が響く。いや、みんなはそんなに席替えしたかったのか。あたしからしたらどっちでもいいんだけどさ。
担任にじゃあ席替えするか?と聞かれたので、まぁ…誰が隣だろうと余り関係ないしゆっくりと別にいいですよーと答えた。
が、それが悪夢の始まりだった。
「おい、ふざけんなよ…マジで」
「…アキラ、席交換してよ」
「いや、交換してやりたいのは山々なんだけどよ…」
「クジの交換とかなしだぞー!クジの意味がなくなるからな」
「………………」
「………………」
「な、仲良くしろって!」
隣が深司とか終わった!
クラス同じで席が隣とかなにこの嫌がらせ!もうやだ、なんなのこの深司地獄!
しかもアキラの席は、結構遠いし。もうなんなんですかね?てか、深司のクジ運クソ過ぎだろ。
ちなみに場所的には、まぁまぁいい場所なのよ。ベランダ側から2列目の一番後ろ!つまり、深司がベランダ側の一番後ろって事ね。
一番いい席取ってんじゃねぇよ!
「あぁ…もう最悪だ…」
「それ俺のセリフなんだけど」
「んだとー!?」
「お、落ち着けって…」
「不登校になるよ、これ!」
「ふーん、だったらなれば?」
「うっぜぇ!お前がなれよ!」
「はぁ?ならないし」
と、こんな感じで初日から問題しかない。しかも、周りのクラスメイトは伊武くんと知り合いなんだ〜とか仲が良いんだね〜とか笑ってるけど、お前等の目は節穴か!
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