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そして無事に学校に着いたんだけど。クラス割りを見る為に人が多いのなんのって…。

正直近付きたくない。

それをアキラは、すぐにわかってくれてあたしに待ってる様に言うと風の様に人混みの中へ走って行った。



「深司も行けよ、そして帰って来んな」

「はぁ?アキラが見に行ったのに俺まで行く必要ないし。あんたやっぱりバカだね」

「うっぜ!」

「てか、アキラの運転荒いんだし、痛いならちゃんと言えばいいのに。我慢してバカじゃないの」

「乗せて貰ってるのに文句なんか言いませーん」

「ふーん。その割りにはさっきから足ガクガクだけど」

「うっせぇ!ちょっとした武者震いだし!」

「意味がわからないんだけど」



てか、やっぱり気付いてたのかよ。むしろ、ならお前がアキラに言えよ!なんて気の利かない奴なんだ。

まぁ、深司だし?
期待なんてしてませんけどね。

そして暫くすると人混みの中からアキラが出て来る。



「クラスわかったぜー!」

「あたし、アキラと離れたら死ぬんだけど」

「ふーん、なら死ねば?」

「深司、マジうぜぇ」

「んーとな、俺等3人共2組だったぜ!そんで石田が1組で森と桜井が3組で杏ちゃんが4組で内村が5組だったかな」

「……………」
「……………」



終わった!あたしの不動峰生活早くも終わった!深司と同じクラスとかもう終わった!

アキラと同じなのがせめてもの救いだけど、多分終わった!1年間このあからさまに嫌そうな顔をしてあたしを見てる奴と一緒とか無理です!

なのに何故かアキラは、嬉しそうによかったなー!なんて笑っている。ごめんな、アキラ…お前の笑顔は凄い好きなんだけどさ、今だけはすげぇ腹立つ。


しかしそんなのお構い無しと言わんばかりにアキラに手を引かれて校舎に入った。



「あ、なまえは職員室に行くんだっけ?始業式には出ないのか?」

「んー、どうなんだろ?先生と後ろで待機とか?」

「でも転校初日に列には並ばせないだろーし。ま、なんかあればメールしてくれ」

「ん、わかったー」

「職員室までは、送ってやるから!」



マジでアキラが天使に見えるんだけど。隣で興味無さそうにボーッとしてる奴とは大違いだ。

そんなこんなで職員室に送ってくれたアキラに手を振って、職員室に入る。緊張はしないが、あんまり気分は乗らない不思議。

そして転校生と説明すると始業式には参加するがアキラが言った通り、列には並ばずに一番後ろでの参加になった。

逆にすげぇ目立ってた。恥ずかしかった。なんかもう、最悪だった。


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