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そして調節という事で本気で戦うなと跡部部長に言われていたので、調節をする事を目的にそこまで本気で戦わなかった。

そしてお昼休憩になり跡部部長が用意した無駄に豪華な昼食に立海の人達が嬉しそうに飛び付いているの見ていると後方からから跡部部長を呼ぶ声がしてゆっくりと振り向く。



「あぁとぅべぇ〜!来たぜぇ〜!」

「変な呼び方すんじゃねぇ!」

「うわぁ…なにこれ。これが昼食?跡部ってやっぱり頭おかしいんじゃない?」

「テニス部ぱねぇな!テニスコートでパーティーかよ!」

「いやっほーい!俺等も食っていいんだろ?」

「アーン?だから呼んだんだろうが。好きなだけ食っていいが、立海の奴等に迷惑掛けんなよ」

「うぃーす!キングの仰せのままに〜」

「張り倒すぞ」



そこには、ジャージ姿の水泳部の先輩達がいた。どうやら、跡部部長が昼食を食べに来いと呼んだらしい。

しかもいきなり川谷さんが立海の人達に自己紹介してる。あの人、前から思ってたがコミュ力カンストしてるだろ。

まぁ、あの跡部部長とあんだけ仲良くしてるくらいだから当たり前か。



「すいません…遅れました」

「アーン?みょうじか…お前も適当に…なっ!?」

「ちょ…さすがにそれは刺激強過ぎやで」

「…え、なにがですか?」

「おい!川谷!テメェ、なんて格好でみょうじを連れて来てやがる!」

「ん〜?なにがぁ?むぐむぐ…」


そして少し遅れて来たみょうじの格好に思わず目を見開く。それは、立海の人達もそうだったらしく切原と真田さんがなんか騒いでいた。

というのも、みょうじの格好は競泳水着に上ジャージしか着てない状態だったからだ。

しかし川谷さん達は、呑気に豪華な昼食を咀嚼しながら何がなんだかわからないといった様子で頭を傾げていた。

そして当のみょうじも何がダメなんだろうと言わんばかりの顔をして跡部部長を見つめていた。



「な、なぁなぁ!あんた、よかったら一緒に食わねぇ?」

「えっ、えーと…」

「さすが赤也じゃ、空気読まなさすぎじゃろ」

「俺、切原赤也!あんたは?」

「え、みょうじなまえだけど…」

「なまえな!んで、川谷さん達と同じで飯食いに来たんだろ?だったら一緒に食おうぜ!」

「ふぅー!切原なかなか良い事言うじゃんか!俺が間違って取ったピーマンやるよ!」

「ちょ、要らないッスよ!」



そして何故か切原に手を引かれて昼食に混ざるみょうじが困ったような顔をしつつも嬉しそうに笑っていて、気付いたらみょうじの腕を掴んでいた。


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