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「#エロ」のBL小説を読む
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14*(3/4)


うわぁ…相変わらず凄いなぁ。

何度か遠目に見た事はあったけど、テニス部の練習をこうして近くで見るのは初めてだ。



「…なんか、場違いみたいで居づらいね」

「でも行くって言っちゃったんでしょ?」

「だ、だって…滝くんが暇だったら来て欲しいなって言うから」

「まぁ、あたしも慈郎くんと若くんにいつか見に来てって言われてたからいいんだけどさ」



何がどうなったのか、お昼を一緒に食べてたらしく麻衣子が滝くんに部活を見に来て欲しいと言われたという事で一緒にテニスコートに来ています。

もちろん、ともだちは部活なので一緒には来てないんだけど、凄く反対されたよ。ていうか、滝くんに麻衣子が部活見に来てって言われた時にともだちは止めなかったの?と聞いたら、トイレに行ってたらしい。

ちなみに慈郎くんや宍戸くんにも来て大丈夫だと言われたとかなんとか。ていうか、凄いメンバーでお昼食べてたんだね。

そして物凄いギャラリーの圧力に負けて、見ずに帰ろうかと思っていると麻衣子の携帯に滝くんからまさかの部室においでとメールが届いたとの事。

なんて無謀な冒険をあたし達にさせるつもりなんだ。いや、麻衣子が行く気みたいだから付いて行くけどさ。

そしてそろりそろりとテニス部の部室に向かうと部室前で待っていたのか、あたし達に気付いた滝くんが小さく手を振った。



「ふふっ、本当に来てくれたんだね。ありがとう」

「…行くって言っちゃったから。でも私達が部室に来て大丈夫なの?」

「大丈夫だよ、2人が来るのは跡部達も知ってるから。それにあのギャラリーの量だと何も見えないだろうし」

「なまえ先輩も見に来たんですね。それと滝さん、跡部さんが呼んでますよ」

「え、そうなの?じゃあ2人の案内任せて大丈夫?」

「大丈夫ですよ」



じゃあよろしくねとニコリと笑うと滝くんは手を振って、走って行ってしまった。

うん、麻衣子が嬉しそうだ。一体、滝くんとの間に何があったんだ。これは、間違いなく恋する乙女の顔だ。

とりあえず、若くんにこっちですと案内されたのは比較的ギャラリーが少ない場所だった。



「ここなら比較的ギャラリーは少ないですし、安全に見られるんで」

「わかった、ありがと」

「終わりまでいますか?」

「どうする麻衣子?」

「見ていこうかな…」

「それなら、部活が終わったら迎えに来ますね。それか部室に来て貰って大丈夫なんで」



そう言うと軽く頭を下げると若くんは、走ってコートに向かって行った。

そして練習風景を麻衣子と一緒に見てたんだけど、やっぱり元が良いせいもあってか全員がかっこよく見えて、これはファンクラブがいても仕方ないと染々思った。


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