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そして一通り?話が終わると跡部くんがなんか言いたい事はあるか?と聞いて来て思わず本音が出てしまった。



「えと、いまいちよくわからないんだけど」

「・・・・・」

「くくっ…せ、せやろなぁ、みょうじやし…せやろなぁ」

「忍足くん本当に失礼だよね」

「お前からこいつ等にいう事はないのかって事だ」

「えっ…慈郎くんと若くんに?」



相変わらずあたしをバカにしている忍足くんを無視して、跡部くんが顎で指す2人に視線を向けると慈郎くんがビクリと肩を震わせた。

そんなに怯えなくても。

なんか若くんは若くんで、凄い目を反らしてるし。

それに2人とは既に話したし。特に2人に言いたい事はないんだけどな。



「え…これからもよろしく?とかでいいのかな」

「ぶふっ!」
「ぶはっ!」

「ちょ、なまえ!?」

「えっ!違った!?」

「なまえ先輩…こういう時に鈍感炸裂させないで下さい」

「よろしくだC〜!なまえちゃん!!」



どうやら、みんなが思っていた言葉とは予想以上に違う事を言ってしまったらしい。ていうか、向日くんと忍足くん笑い過ぎなんだけど。

あたし、そんなに変な事言ってないよね?しかもともだちもなんか嘘でしょ!?みたいな顔してるし。

だって、跡部くんがファンクラブを管理して、嫌がらせもさせないって言ってるし…普通に慈郎くんや若くんと仲良くして大丈夫だよって事じゃないのか。



「…アーン?お前、ジローと日吉に告白されたんじゃなかったのか?」

「ちょっ…えぇ!?」

「いや、お前…まさか告白されたって気付いてなかったのか?ならいい機会だ、ここではっきりさせちまえ。おい、ジロー」

「い、いやいやいや…!!」

「うん!俺は、なまえちゃんが好きだよ!」

「はぁ!?私だってなまえが好きだし!やめろよ!!」

「おいおい…めちゃくちゃかよ」



本当に色々とめちゃくちゃである。跡部くんの一言で慈郎くんがあたしのところに来ると飛び切りいい笑顔でサラッと好きと言った。

それにともだちが反応して、また2人で言い合いである。ていうか、そこでともだちが来るとは思わなかったよ。いや、嬉しいけど!

なんか…ほら、若くんが凄い気まずそうにこっち見てるじゃん!いや、若くんには本当に告白はされてないんだけどね?

そしてそんな若くんに、ほらいいの?と言いながら背中を押す滝くんが悪魔に見えた。


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