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◆◇◆◇◆

も、もうやだ、もうやだ!
本当に恥ずかしい!

結局、あの後は授業があったから其々のクラスに帰った。そして相変わらず、慈郎くんは幸せそうに隣で寝てたからいいんだけど…忍足くんがニヤニヤしてる!凄く楽しそうにニヤニヤしてる!

そして追い討ちの"告白されたんどうするん?"というメモ。

こっちが聞きたいよ!



「くくっ…ちょ、みょうじ顔、その顔あかんて」

「・・・・・」

「ちゅーか、昨日の今日で色々起き過ぎやで。それにしても、ジローはまだしも日吉がなぁ」

「わ、若くんには言われてないし…」

「なんて言われてへんの?」

「・・・・・」

「ちょ、そない顔する事ないやん。すまんて」



やっぱり忍足くんは、この状況をただ楽しんでいるだけみたいだ。本当に性格が悪いと思う。

せやけど、ホンマにどうするん?とさっきとは打って変わり、真剣な顔でそんな事を聞いてくる忍足くんに黙る事しか出来ない。

だって、どうするって言われてもわからないよ。そもそも、慈郎くんには確かに好きだと言われたけど付き合ってくれとかは言われてないし。

若くんに関しては、好きだとは言われてないからね。だから、別に告白されてないよ。



「ジローと日吉、どっち取るん?」

「そういう言い方よくないと思う」

「せやけど、はっきりさせないとやん?」

「・・・・・」

「付き合う気あるん?」

「ないよ。でも、別に2人の事を嫌いって訳じゃないよ。ただ、そういう目で見てなかったから」

「まぁ、そうやと思ったわ。みょうじは、とりあえずとかで付き合うタイプやなさそうやしな」



ていうか、なんでこんな事を忍足くんに話してるんだろう。いや、でも忍足くんの事だから知ってて聞いてるだろうし、今更隠すのも無駄な気がする。

それにしても…本当にどうしよう。

隣で相変わらず幸せそうに寝ている慈郎くんを見つめながら、これからの事を考える。

しかし、なにも考え付かない。というか、こんな状況になった事ないからね。あたし、どっちかって言うと地味だし…モテるタイプじゃないし。

そもそも、なんで2人に好かれてるかもよくわからないからね。



「せやけど、好きになるんはみょうじみたいな子がええんやろなぁ」

「え?」

「正直、みょうじってめっちゃ可愛い訳ちゃうし、愛想も別にいい訳ちゃうやん?」

「事実だけど怒っていいかな」

「せやけど、なんちゅーか…軽い気持ちで人と関わったりしないって言うん?それにボケ〜っとしとる様でしっかりしとるし」

「仲良くなると色々と気になるでしょ。それに出来る事は、してあげたくなるのは普通じゃない?」

「それを普通って言えるからこそ、ジローも日吉もみょうじに惹かれたんやろな」



・・・???
ん?意味がわからない。

そもそも、あたしにはそんなに仲良い人はいないんだけどね。それこそ、ともだちと麻衣子くらいだし。


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