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ほんで、席に戻ると何故かニヨニヨ気色悪い笑みを浮かべとる金色さんとユウジさんに顔が引きつる。

うわっ…なんや義姉とおかんまでなんかニヤニヤしとるし。なんやねん、気色悪い。



「はいはーい!新郎が戻って来たところでぇ!」

「可愛え新婦から重大発表やでぇ〜!!」

「は?」

「ほな、なまえちゃん!はい、マイク!」

「えっ…あ、はい。あの…まだ正確にはわからないんですけど、今朝…もしかしたら妊娠してっ、」

「ホンマか!?」

「わっ…ひ、光くんっ…」

「相変わらず、せっかちやなぁ〜。まぁ、早いとこ言うと今朝、検査したら陽性やったっちゅー事やで」



なんでユウジさんがそんな事を知っとるんかは知らんし、正直色々ツッコミたい事はあるんやけど…それよりも妊娠しとるかもって事の方が重大やねん!

確かに、先週辺りから体調が悪い言うてたんやけど…結婚式前で緊張しとるだけ言うてたからあんまり気にしとらんかったんやけど。

せやけど、まさか妊娠しとるとは思わんやん?い、いや…まぁ、そりゃあしててもおかしないんやけど!



「ちなみにウチとお母さんがちゃんと確認したからホンマやで?」

「ちょ、めっちゃおめでたいやんか!よかったやん光!」

「…ホンマなん?」

「うん。でもちゃんと病院に行ってないから…正確にはわからないけど」

「いやいや、今の検査薬はほぼ外れんで!」

「結婚式に妊娠報告と最高やな!はよ、抱っこしたいわぁ〜」

「いや、なんで白石が楽しみにしとんねん」



ちゅーか、今朝って…ホンマか。

せやけど、嬉しそうに笑っとるなまえを見る限り嘘じゃないみたいやし。むしろ、なまえが嘘付くとか有り得へんわ。

・・・・・。

どんなサプライズやねん。
あかん、めっちゃ嬉しいんやけど…なんやようわからんくなって来た。



「なぁなぁ!なまえと光の赤ちゃんいつ見れるん?」

「せやなぁ、まだわからんけど早かったら半年後くらいちゃうかな」

「ワイ、はよ見たいわ〜!」

「ちゅーか、財前が驚き過ぎてフリーズしとるで」

「まぁ、そりゃあそうやろ。せやけど、顔は嬉しそうやし大丈夫やろ」



…大丈夫ちゃうわ。

せやけど、隣に座っとるなまえが不安そうに俺の顔を覗き込んで来てハッと我に返った。

ほんで嬉しいんやけど、仕事に行けなくなりそうや…と小声でなまえに伝えると少し驚いた様な顔をするとクスクスと笑った。

それでもなくなまえを1人にしとくんが心配やなのに妊娠中とか更に心配やろ。あかん、ホンマに心配や!

そんな俺におかんと義姉が呆れた様子でやっぱり親子・兄弟揃ってアホや…と笑っとった。


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