永遠の誓いを… (1/3)


"高校卒業したら俺と結婚して下さい"


その言葉の通り、高校を無事に卒業した俺となまえは婚姻届を出し…その半年後に結婚式を挙げた。



「いやぁ〜ん!なまえちゃんめっちゃ似合っとるでぇ!!可愛えし綺麗で最高やでぇ〜!」

「ホンマやなぁ〜めっちゃ綺麗やでなまえさん」

「ちゅーか、ずっとみょうじさん呼びやったから違和感ヤバイで!」

「せやけど、みょうじは今は財前やろ?しゃーないやん」

「んー綺麗ばいねぇ」

「ちょ、あんま見んといて下さい」

「うおっ!?財前、おまっ…なんでこない場所におんねん!!」



ほんで、挙式を無事終えて披露宴にてなまえが先輩等に囲まれとった。ちゅーか、俺は普通にトイレ行っとっただけやし。

そんな俺に絡む様に肩を組んでくる謙也さんと白石さんにうんざりしつつ、チラリとなまえの方を見ると披露宴用に俺が選んだ淡いピンク色のマーメイドドレスに身を包み、恥ずかしそうに笑っとるなまえに千歳さんと小石川さんが似合っとるよと笑い掛けとった。

傷痕があるからと露出はしたくない言うてたんやけど、なんだかんだで俺がこれ見たい言うたら嫌な顔もせんで着てくれたんやけど。



「挙式ん時のドレスもよかったんやけど、マーメイドもええなぁ。俺もマーメイドにしたいわ」

「いや、まず相手探してから言うて下さいよ」

「せやで!まず、謙也は彼女作るんが先やろ!」

「うっさいわ!アホ!」

「ちゅーか、ホンマに幸せそうで安心したわ。仕事も上手くやっとるんやろ?」

「まぁ、ぼちぼちッスわ」



中学ん時からバイト代わりにネットで小遣い稼ぎをしとったんやけど、そん時からコツコツ貯めとった金で指輪買ったんやけど…

まぁ、なんちゅーかその経験を活かして今は、クリエイターの仕事をしとる。

元からネット界では、それなりに人気あったせいか今は色んなもんに手出しとる感じ。ちなみにたまになまえにも手伝って貰っとる。



「ある意味、財前は有名人になったしなぁ。せやから、可愛えモデルとか紹介してくれへん?」

「興味ないんで無理ッスわ」

「財前は、なまえさん一筋やしなぁ。モデルの話も断っとるみたいやし」

「その代わり、白石さんに仕事回しとりますやん。ちゅーか、人気モデルの白石さんに聞けばええやんか」

「結局、全員白石に持ってかれるやんけ!!」

「ほな、自分の顔整形するしかないんちゃいます?」

「整形外科は目指しとらんわ!」



まぁ、相変わらず騒がしい先輩等やけど…なんだかんだで、今も俺やなまえの心配をしてくれとる。

特に金色さんとユウジさんは、俺がおらん時になまえに会いに来たりしてくれるし。千歳さんもふら〜っと遊びに来てくれとるみたいでなまえが淋しがらん様にしてくれとる。

まぁ、最悪はおかんか義姉が遊びに来るんやけど。


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