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正直、なまえがマネージャーになるんは反対やない。ただ、ギャラリーの女共に何かされるかわからんし。それが不安ちゅーか、心配やねん。



「あ、あのギャーギャー喧しいギャラリーの心配しとるんやったら心配要らんで」

「せやでぇ〜!その辺はウチとユウくんに任せてぇな!」

「ちょ、急に現れとって下さい」

「ちゅーか、ヤバいって噂の財前の彼女に手出すアホとかおらんやろ!大丈夫やって!」

「相変わらず、謙也さんはおめでたい頭しとりますね」

「なんでやねん!!」

「まぁなまえは、マネージャーやりたいんやろ?」



そう言いながらなまえの頭を軽く撫でると不安そうな顔をしながら小さく頷いた。

なまえは、俺がダメて言うと思っとるんやろなぁ。まぁ、ダメとか言わんけど。

むしろ、なまえはなんでもかんでも俺に許可貰いたがるし。それになまえが何かやりたいとか言うのが珍しい事やし、好きにやらせてやりたいっちゅーのが強い。

まぁ、それでなまえになんかあったら嫌やけど俺がどうにかすればええし。先輩等もさすがに色々考えとるみたいやし、大丈夫やろ。



「ほな、そういう事でよろしく頼んますわ」

「なんや、あっさり認めたな」

「マネージャーやるんはなまえやし。やりたい言うんやったらやらせますわ」

「いいの?」

「頼まれて断りづらいから仕方なく〜とかやなくて、なまえがやりたいんやろ?」

「うん」

「せやったら、別にええよ。まぁ、無理せん程度に頑張り」

「うん!ありがとう」



想像以上に嬉しそうな顔をして頷くなまえに何故か俺まで嬉しくなる始末や。

ほんで、部長と金色先輩にマネージャーについて細かく説明されとるなまえは真剣な顔をしとる。

ん〜なんや複雑やけどホンマに表情がよう出る様になったなぁ。



「財前と話しとる時が一番よかば顔しとっとね」

「せやな!そこは悔しいが千歳の言う通りや!」

「まぁ、一番にみょうじを笑わせんのは俺と小春やけどな!」

「いや、それは絶対にないッスわ」

「あ゙ぁ!?絶対に笑わせたるからな!」

「…今、無表情で頭を傾げるみょうじさんが浮かんだわ」

「なんやと!?謙也、死なす!!!」

「なんでや!浮かんだだけやん!俺、悪くないやんか!」



…あぁ、相変わらず謙也さんとユウジ先輩は喧しい。

ほんで、そんな2人をよそに早くみょうじさんの笑顔が見れっとよかばいねぇなんて言いながら俺の頭をポンポンと撫でとる千歳先輩に頷いた。

やっぱり千歳先輩が一番まともや。

せやけど、頭撫でんといて下さい。なんや、身長縮みそうな気ぃするんで。


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