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とりあえず、なまえが嫌やない言うたから昼は屋上で食べる事にした。教室やとやたらと視線感じるしな。

それと朝練の時に練習見て待っとるって話も、なまえも近くで練習が見たいって言うてたから問題なさそうやった。



「そういえば、帰りは一緒やないんやなー」

「普通に考えて、心配性な財前があのギャラリーの中に置いとく訳ないやろ?」

「ちゅーか、光が話で聞いてたより溺愛過ぎて笑ったわ」

「ええやんかぁ!光きゅんもなまえちゃんもお似合いで可愛かったわぁ!」

「なんね、みょうじさんも屋上来たと?なら、行けばよかったばい」



相変わらず、好き勝手言うとる先輩等を無視してなまえに部活が終わったと連絡をする。

ちゅーか、今回はたまたま千歳先輩と小石川先輩と師範と金太郎がおらんかったんやけど…あかん、金太郎に会わせたないわ。こいつ、絶対に飛び付くやろ。

まぁ、輝と同じ感じで大丈夫な気もせんでもないねんけど…いや、普通に俺が嫌や。

ちゅーか、どんだけなまえを話題に出すんや。最初は、俺に気ぃ使って気にしとるんかと思っとったけど絶対ちゃうやろ。ホンマになまえと仲良くなろうとしとるやろ、この人等。



「なぁーなぁー!光の彼女どんな子なん?ワイ、見た事ないねん!」

「金太郎は見んでええ」

「なんでやー!ワイも見たい!」

「大丈夫や金ちゃん!明日の朝練にみょうじさん来るから見れんで!」

「…全然大丈夫ちゃうわ。金太郎、飛び付いたりしたらシバくで」

「あ、その心配しとったんか。金太郎、飛び付いたりしたら毒手やで?」

「ちょ、財前のガードが堅過ぎて話し掛けるのも怖いんやけど」

「小石川先輩と師範なら別にええわ。変な事せぇへんやろうし」



ちなみに千歳先輩に関しては、その辺りちゃんと空気が読める人やから一番心配しとらん。むしろ、千歳先輩が一番まともな気ぃするしな。

ちゅーか、サボり癖に放浪癖って…なまえと千歳先輩が変に気が合いそうでそっちのが怖いわ。なんやめっちゃ不思議な会話しそうや。

せやけど、千歳先輩めっちゃでかいねんなぁ。なまえ、怖がらんとええけど。まぁ、千歳先輩は基本的に朝練来うへんし会うとしたら昼やけど。



「みょうじさん、泣かん様になったと?よく泣いとったばい」

「あ、やっぱり知っとったんですか」

「ん、ばってん話し掛けたりはしてなかね。今は、ちゃんと泣ける様になったと?」

「まぁ、そうッスね。相変わらず泣き虫やけど」

「ならよかったばい」



まぁ、サボり癖のある千歳先輩の事やからなまえが校舎裏で泣いとった事は知っとるとは思っとったから俺は別に驚きはせんけど、なんや謙也さん達にはお前知り合いだったんか!とか無駄に絡まれとる。

ちゅーか、やっぱり千歳先輩はなんや不思議な人やな。なんや、ちゃんと心配はしとるんやけどズカズカ人ん中に入って来ん感じ。

…まぁ、謙也さんは少し千歳先輩を見習うべきやと思うわ。




※なまえ入浴中:母と義姉と3人
(光、なまえちゃんから聞いたでー)
(あー?なにをやねん)
(光の友達とお昼食べたって嬉しそうやったで)
(なまえが言うたん?)
(せやで、仲良く出来るかなー言うてたわ)
(なまえちゃん、ええ子やから大丈夫やろ)
(せやけど、白石くんイケメンやしなぁ)
(なんで部長が出て来たんや)
(あの子イケメンやんけ!優男やし!)
(あぁ、確かに白石くんかっこええなぁ)
(兄貴にチクったろか)
(せやけど、仲良くしとるみたいで安心したわ)
(まぁ、先輩等は全部知っとるしな)
(ええ友達持ってよかったやんか)
(ん、まぁ…せやな)

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