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ほんで、なまえと一緒に登校して朝練が終わって部室で着替えとるといつもの様に先輩等が絡んでくる。



「毎朝、一緒に来とるんやろ?いつも朝練終わるまでどこで待っとるん?」

「え、普通に教室ちゃうん?」

「んっまぁ!女の子がひとりで教室とか可哀想やんかぁ!」

「え、ホンマに教室なん!?教室でなにしとんの?朝練1時間くらいあるんやで?」

「…図書室ッスわ。ちゅーか、教室とか怖くてひとりで置いとく訳ないやないですか」

「え、図書室も危ないんちゃう?あんまり人来んし」

「鍵閉める様に言うてあるんで」



さすがに朝練に付き合わせる訳にいかんし、最初は別々で登校する予定やったんやけどなまえが一緒に学校行きたいって言うたから俺が朝練終わるまでは図書室で待ってて貰う事にした。

もちろん、図書室におる間は中から鍵閉める様に言うてあるし。朝練が終わったら俺が図書室に迎えに行っとる。

過保護に思うかも知れんけど、俺が周りと関わらんし話さへんからなまえが俺と付き合っとる事で色んなヤツに質問攻めにあってるんを見付けて以来、あんまり学校でひとりにはせん様にしとる。

それにまぁ…さすがにおらんとは思うけど、前みたいになまえにちょっかい出すアホもおらんとも限らんし。



「なぁ、せやったら練習見とればええんちゃう?朝練の時やったらギャラリーおらんし」

「…最近、謙也さんなんやの?昼もなまえも連れて来てええから屋上来い言うし」

「ちゃ、ちゃうねん!財前の大事な彼女やん?仲良くしたいやんけ」

「ハァ…散々、付き合うのやめろ言うてたの誰やねん。まぁ、別にええッスけど」

「せやけど、図書室よりは安全ちゃう?一応、目に見える場所におる訳やし」

「せやせや!部長の白石もこう言うてるんやし、明日から連れて来たらええやん!」



…なんや勝手に盛り上がっとるし。

まぁ、俺も最初はそう思ったんやけど彼女やからって勝手に連れて来んのもアレやと思って図書室にしたんやけど…要らん心配やったみたいや。

とりあえず、勝手に盛り上がっとる先輩等になまえに聞いとく言うて図書室になまえを迎えに行った。

ほんで、図書室に着く手前でなまえにメールして図書室に着くとすぐになまえが出て来た。



「朝練、お疲れ様」

「おん。ちゅーか、毎回待っとるん暇やろ」

「ううん、光くん見てるから」

「は?」

「ちょっと遠いけど、テニスコート見えるんだよ。光くん、赤い子に飛び付かれて転んでたね」

「…そんなとこ見んなや」



俺の言葉に怪我とか大丈夫だった?とまるで気にしとらんなまえに恥ずかしいやらなんやらで思わず頭を抱える。

ちゅーか、怪我はしてへんけど…めっちゃ派手に転んだん見られてたんかい。


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