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ほんで、晩飯が出来てみんなで食べとったんやけど…急になまえが泣き出して焦る。

…いや、さっきまで普通に食べとったやんか。



「…なまえ、どないしたん?」

「っ…違うの、ごめんね。嬉しいの…凄く美味しい」

「ほな、いっぱい食べなあかんで!ほんで、今度はなまえちゃんの好きなもん作ろうな」

「…はい、ありがとうございます」

「ほな、ついでに善哉作ってや」

「なまえちゃんの好きなもん言うとるやろ!」

「あたし、光くんが好きなものは好きです」

「うわぁお…また直球やなぁ。って…ぶふっ!光の顔あっか!」

「う、うっさいわ!」



なまえの涙の理由が嬉し泣きで安心したのも束の間、見事に不意打ち食らったわ。

ちゅーか、兄貴と義姉はニヤニヤしながらこっち見んな!んで、オトンは羨ましそうな顔すんな!

そんな中、オカンはほな善哉も作ろうな!なんて言いながらなまえの頭撫でとるし、なまえはめっちゃ頷いとるし。

あぁ…もう、ホンマに可愛えなぁ。


―――
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ほんで、飯食い終わって一番風呂争いが始まって(ジャンケン)、なまえも巻き込まれた。ちなみに俺は、いつも最後に入っとる。もちろん、ジャンケンがダルいからや。

まぁ、結果はオカン(+輝)→兄貴→俺→なまえ→義姉→オトンって感じや。ちゅーか、オカンは毎回ジャンケン強過ぎやねん。


ほんで、兄貴の後にパパッと俺が風呂を済ませてなまえに軽く風呂場を説明してとりあえずリビングで待つ事にした。

あぁ…なんや、めっちゃ疲れた。まぁ、半分くらいオカンと義姉のせいやけど。あの2人、無駄にテンション高過ぎやねん。



「ちゅーか、オカン。なまえちゃん、光の部屋で寝るんやろ?2人で寝るんやったらベッド狭いんちゃう?」

「…おい、ベッドで一緒に寝る前提で話すなや」

「晃佑(こうすけ:兄)は、アホやなぁ。狭いベッドで一緒に寝るんがええんやんか!狭いからこっち寄りや…みたいな展開になるやん!」

「いや、それ男からしたら地獄やんけ!どない拷問やねん!」

「…そこのアホ夫婦、はよどっか行け。オカン、客間の布団持ってくで」

「なんで?ええやん、なまえちゃんと一緒に寝れば」

「ちょ、オカンも鬼や!光、頑張るんや!我慢や!我慢するんや!まだあかん!」



…なんなんや、こいつ等。

ちゅーか、俺はええけど…(いや、あんまよくないけど)なまえが俺と一緒に寝るん嫌がるかもって考えはないんかい。

それに一緒に寝るとか下手したらなまえがパニックになるかも知れんし、せやからなまえん家でもなまえが寝るまで近くにはおるけど絶対に布団には入らんかったし。

とりあえず、なまえに聞いて無理そうなら俺が客間で寝たろ。


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