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結局、俺はみょうじと一緒に帰った。

ほんで、夕飯はどうするかを聞いたら食べるよ?と答えたみょうじに一緒にって意味やと言えば少しだけ考える素振りをしてからわからないと答えたみょうじに家に行っていいかと聞けばコクりと頷いた。

まぁ…正直、家でどないな風に過ごしとるんか気になっとったから軽く買い物してみょうじん家にお邪魔した。

公園から送ったりしとったからみょうじが住んどるアパートは知っとったけど、中に入ったんは初めてやった。

なんちゅーか、予想通りの殺風景やった。

それに一応、自分で飯作っとるって言ってただけあって料理は普通に上手かった。まぁ、俺が料理上手いやんなんて誉めてもそうしか言わへんけどな。

ほんで、飯食い終わって特になにをする訳でもなくボーッとしとるみょうじを見とったらゆっくりとみょうじが立ち上がった。



「お風呂入りたい」

「眠いんか」

「少し」



そう言いながら手慣れた手付きでタンスからバスタオルを取り出すみょうじに少し驚く。

なんちゅーか…なんも考えてへんっていうか、ただいつも通りに動いとるだけって感じやな。俺がいてもいなくても、こんな感じなんやろうなぁ。

そんな事を考えながら風呂に行く準備をしとるみょうじを見とるとゆっくりとみょうじが振り返り、帰れとでも言うかと思ったらお風呂嫌だ?と頭を傾げた。



「帰った方がええなら帰るで。すぐ寝るんやろ」

「寝る」

「嫌やないんやったら待っとるけど」

「嫌じゃないよ」

「ほな、はよ行ってき」

「うん」



そう言いながらゆっくりとお風呂場に向かって行くみょうじを見送りつつ、スマホを弄る。

普通なら帰れいうところやけど、それなりにみょうじは俺を信用しとるんかもしれん。まぁ、別にどうでもええからって事も考えられるけど。

せやけど、他のヤツが相手やったら家に上げたりせぇへんのかな。どうなんやろ。

ちゅーか、俺は別にそない飢えてへんしアレやけど…よう考えたら男を家に入れた上に風呂入るとかなにされても文句言えへんよなぁ。しかも寝る言うとるし、嫌じゃないとも言っとるし。なんも知らんヤツが聞いたら誘っとる様にしか思わへんやろな。

ちゅーか、いつも公園にいる時は眠くなったら帰って風呂入ってすぐ寝る言うとったけど…今更やけどあいつちゃんと寝れとるんか。

あかん、心配し出したらキリないわ。


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