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とりあえず、ごめんねと謝りまくってるなまえを無視して立海や四天宝寺の人に迷惑掛けた事を謝ると切原がうわっ…あの伊武がっ!とか言っててイラッとした。



「ふふふ、別に構わないよ。無事に見付かってよかったね」

「しかしかなりの方向音痴の様だからな、目を離さない方がいいと思うぞ」

「せやなぁ…さっき道教えたら全然逆向いて頷いとったしな」

「つーか、財前が連絡したのかよ!」

「んなの当たり前やろ。伊武、貸し1やで」

「ん、ジュースでいい?」

「ほな、お汁粉な」



今回は、財前に感謝してるからお汁粉で済むなら全然いいや。

そして怒ってる?怒ってるよね!?とさっきからうるさいなまえに向き直るとビクッとあからさまになまえが怯える。

いや、まぁ…確かに怒ってるけど…そんなに怯えないでくれる?後、財前…無駄に写メ撮るのやめてくれないかな。



「…もう怒ってない。無事ならいいよ」

「う、嘘だ!」

「じゃあ怒ってる」

「ご、ごめんって!でも深司に会えて本当によかったぁ…!あ、えと…名前知らないですけどありがとうございました!無事に深司に会えまっ…いた!」

「…ちょっと恥ずかしいから静かにして」



よかったぁと俺に抱き付いたかと思ったら、立海と四天宝寺のメンバーに勢いよく頭を下げるなまえに頭が痛くなって、軽くなまえの頭をチョップした。

痛いよ!そんなに怒らないでよ!とチョップされた頭を擦りながらなまえが膨れっ面をする。ていうか、そんな強くチョップしてないし。

そして再度、ありがとうございました!と頭を下げるなまえは満面の笑みだった。



「ちょ、ホンマに可愛えやんけ。自分、俺あれやで?合宿で伊武と喧嘩した時に家電掛けや〜言うたやつ」

「おい、ちげぇーだろ!それ俺だから!」

「深司の友達…?あ、ありがとね!あのね、あの電話で深司の事を好きってわかっ…んぐっ!」

「…………」

「…あー、うん。伊武、お前苦労しとるんやな。ま、後で詳しく話聞かせてや」

「ふふふ、本当に可愛いね彼女。じゃあそろそろ邪魔しちゃ悪いし、行くね。ほら、赤也行くよ」

「せやな。ほな、また迷子にならんよう気ぃ付けてな!」



余計な事を言い出すなまえの口を手で抑えながら、クスクスと笑って去って行く幸村さん達に軽く頭を下げてから、仲良くてええなぁエクスタシーっ!とか叫んでる白石さん達にも一応頭を下げといた。


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